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クルピ監督が教訓「女、お金、家族の問題に気をつけろ」

[ 2013年4月24日 06:00 ]

香川真司の恩師、C大阪のレヴィー・クルピ監督

マンチェスターU プレミアL20度目優勝 マンチェスターU3―0アストンビラ

(4月22日)
 香川のJリーグ時代の恩師であるC大阪のレヴィー・クルピ監督(60=ブラジル)も“愛弟子”の快挙を祝福した。「最高のニュースだ。3年で3度の優勝という数字は彼の将来のためにも大事。あの体格(1メートル72、63キロ)でイングランドで成功している選手はほとんどいない。それが技術の高さを証明している」と興奮気味に話した。

 86年にブラジルの小クラブで初めて監督を務めて27年。名門クルゼイロなどで手腕を発揮し、多くの選手を見てきた。それでも「ここまでキャリアを上り詰めた選手はなかなかいない。ベストプレーヤーの一人」と賛辞を惜しまない。

 出会いは07年。シーズン途中からJ2だったC大阪の監督に就任した。当時、18歳の香川はボランチの控え選手としてくすぶっていた。しかし「練習を見てすぐ“彼はボランチじゃない”と思った。ボランチは空中戦が大きな仕事なんだが、フィジカル的に厳しかった。逆にシャドーならばゴールに向かう姿勢の強さが生きる」と攻撃的MFに抜てき。才能を開花させた。

 手塩にかけて育てた香川はその後、10年にドルトムントに移籍。その時、こんな教訓を授けた。「女性、お金、家族の問題などに気をつけろ。サッカーにいかに集中するかが重要なんだ。今の活躍を考えると実践してくれていると思う」。ただ、フィジカルコンタクトの多いイングランドよりもっと香川に合うチームがあるという。「正直、バルセロナとかに行ってほしい。より技術が重視されるサッカーだから。真司がバルセロナに行ったら本当に多くのゴールを取ると思う」と世界最高峰のパスサッカーでこそ最高の輝きを見せると今後のステップアップを願った。

 2人は約束も交わしている。「(14年にW杯が行われる)ブラジルで会おうと約束したんだ」。マンチェスターUの一員としてプレミアリーグ制覇を成し遂げた香川に、クルピ監督は日本代表の背番号10としての活躍も期待している。

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2013年4月24日のニュース