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増嶋 潮田玲子夫人の前で決めた!柏 2季連続16強

[ 2013年4月24日 06:00 ]

<柏・貴州人和>スタンドで観戦する増嶋夫人の潮田玲子

ACL1次リーグ第5戦H組 柏1―1貴州人和

(4月23日 柏)
 1次リーグ第5戦が23日に行われた。ホームで貴州人和(中国)と対戦したH組の柏はDF増嶋竜也(28)が後半6分に先制点を挙げ、同40分に追いつかれたものの、1―1の引き分け。勝ち点を11とし、同組1位で2季連続16強入りを決めた。柏はホーム&アウェーで行われる決勝トーナメント1回戦でF組2位と対戦する。既に敗退が決まっているG組の広島はアウェーでブニョドコル(ウズベキスタン)と0―0で引き分けた。
【試合結果 H組日程&順位表】

 こん身の力で右足を振り抜いた。後半6分、ゴール右からのFKでDF増嶋がこぼれ球に反応した。「ミートだけしっかりした」。豪快に蹴り込んで貴重な先制点。引き分けでも1位突破が確定する中で、試合の流れを引き寄せた。一瞬の隙を突かれた後半40分に失点し「勝って突破を決めたかった」と悔しがったが、ゴールの価値は変わらない。柏を2季連続で16強へと導いた。

 スタンドではロンドン五輪女子バドミントン代表だった潮田玲子夫人(29)が観戦。ゴール後には左手薬指の指輪にキスした。幸せいっぱいの新婚生活をうかがわせるようなパフォーマンスに関して質問されると「そこは流してください」と照れくさそうにしたが、試合前日の22日は自身の誕生日。「意識していなかったけれど、28歳になって最初の試合で得点できて良かった」と振り返った。

 得点の裏に冷静な読みがあった。前半のFKでボールがこぼれた際に相手DFが素早くラインを下げていたことに着目。「前に行かないで残っていれば、こぼれてくるかなと思っていた。読みが当たった」。20日にJ1鳥栖戦でネットを揺らした際は記録がオウンゴールとの間で二転三転した末に得点と認められたが、この日は文句なしの一撃。公式戦2戦連発は初の体験となった。

 最終戦を残してH組1位を決めた。2位で突破した昨季は決勝トーナメント1回戦で敵地の一発勝負を余儀なくされて蔚山(韓国)に2―3で敗退。大会規定が変わった今季はホーム&アウェー制となったが、勝負が懸かる第2戦をホームで行えるアドバンテージはある。ネルシーニョ監督は「(変更は)大きいと考えている。ホームで突破を決められる優位性を生かしたい」と強調した。

 ACL初挑戦だった昨季は慣れない敵地で4戦3敗。増嶋は「去年は環境など驚くことが多かったが、今季はみんなが楽しんでいる」とチームはたくましさを増している。J1勢が苦しむ中で堂々の16強。アジア制覇へ最初の関門をクリアした。

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