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本田が帰ってきた!!6月W杯最終予選も任せろ

[ 2013年4月22日 06:00 ]

<CSKAモスクワ・スパルタクモスクワ>後半から出場した本田圭佑

ロシアリーグ第25節 CSKAモスクワ2―2スパルタク・モスクワ

(4月21日)
 左足首の治療などのため離脱していたCSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(26)が21日、ホームのスパルタク・モスクワ戦で復帰を果たした。0―1の後半開始から左MFで途中出場。2月6日の日本代表の親善試合ラトビア戦以来74日ぶりに公式戦のピッチに立つと、後半9分にスルーパスを通すなど好機を演出した。2―2の引き分けに終わり復帰戦を飾れなかったが、完全復活へ確かな一歩をしるした。

 注目のファーストタッチは、本田らしからぬミスだった。後半開始からピッチに立ち、その6分後。左サイドでパスを受けた背番号7はダイレクトで味方につなごうとしたが、コントロールできずにボールを失った。2月6日の日本代表のラトビア戦以来74日ぶりの公式戦の舞台。いきなりのミスで試合勘が心配されたが、その後は周囲の不安を一蹴した。

 後半18分に中央から右サイドのトシッチに絶妙なスルーパスを通すと、後半31分には約25メートルの距離から左足シュート。フィジカルコンディションが万全でない中、随所で積極性を示した。0―1の状況で“切り札”として途中出場。一時は2点差とされたが、試合は後半ロスタイムの劇的ゴールで引き分けた。スルツキ監督は「3カ月練習せずに3日間だけチームと練習した本田が出場できたのは奇跡。質の高いプレーをしてくれてうれしい」と自分のことのように喜んだ。

 本田は左足首と右膝の検査などのため、3月26日から一時帰国。日本代表スタッフとともにリハビリに励むなど、日本サッカー協会の全面協力を受けて復帰にこぎ着けた。今月上旬には日本代表のザッケローニ監督と会談。「早く日本代表に復帰したい」と熱い思いを語っていた。6月には5大会連続のW杯出場を懸けたW杯アジア最終予選や各大陸王者が集うコンフェデ杯など重要な試合を控えるが、この日のパフォーマンスは代表復帰へ向けても明るい材料。28日の次戦ルビン・カザン戦(アウェー)にはザッケローニ監督が視察に訪れる可能性もある。

 試合後は小声で「お疲れさまです」とだけ言い残してスタジアムを後にした。疲労からか目は充血していたが、完全復活への確かな一歩を刻んだ45分。長期離脱を乗り越えて、レフティーが帰って来た。

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