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岩下が殊勲ヘッド!!ガンバ“守り勝ち”2位浮上

[ 2013年4月15日 06:00 ]

<山形・G大阪>先制点を決めて喜ぶ岩下(右は西野)

J2第8節 G大阪1―0山形

(4月14日 山形県)
 耐えて勝った。G大阪は日本代表MF遠藤保仁(33)のクロスにDF岩下敬輔(26)が頭で合わせてあげた1点を守りきり、3勝目を挙げた。守備陣が奮闘し、2季ぶりとなるリーグ戦2試合連続無失点。開幕からの無敗記録も8に伸ばし、今季初めて自動昇格圏の2位に浮上した。

 守備の修正が確実に見て取れた。昨季リーグ戦では一度もなかった1―0での勝利と2試合連続無失点。3点取らないと勝てないと言われてきたガンバが、呪縛を解き放つ完封勝ちを飾った。

 試合開始から主導権を握り、次々とチャンスを創出すると前半21分、左ショートコーナーからMF二川のリターンを受けた遠藤がクロスを上げ、飛び込んだ岩下が合わせて決勝点。殊勲の背番号8は「監督からはセットプレーで決めろと言われていた。ヤットさん(遠藤)がいいボールをくれた」とアシストの司令塔に感謝。「ガンバらしさは、まだ出せていないけど勝てたのは大きい」と勝ち点3獲得を喜んだ。

 これで8戦負けなしで2試合連続無失点。主将の遠藤も「苦しい試合を勝ち切れたのは良かった。前線からの守備がよくなっている」と手応えをにじませた。ただ、「決定機を決めていれば、もう少し楽に運べた」と指摘したように、圧倒的にボールを支配しながら決定機を決めきれず、課題も残った。後半は風下にも苦しみ、ロングボールを入れてくる山形の反撃を受けた。41分には相手シュートがクロスバーを直撃するなどヒヤリとする場面もあった。

 長谷川監督も決定力を欠いたFWに厳しい采配を振った。チャンスこそ作ったものの、シュートの精度を欠いて無得点の絶対的エース、レアンドロを後半26分で交代。さらに、代わりに入ったFW平井も機能しないのを確認すると「まったく戦えていなかった」と同47分にベンチに下げた。

 次戦は中2日、リーグ戦で昨季から8戦連続引き分け中の万博で松本と対戦する。“守り勝ち”という昨年にはなかった武器に本来の決定力も取り戻し、新生ガンバが今季ホーム初勝利を目指す。

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