傷害容疑の元Ｊリーガー「他の生徒にも暴行」と供述

　サッカークラブの合宿中、中学２年の男子生徒（１３）を蹴って重傷を負わせたとして傷害容疑で逮捕された、クラブのコーチで元Ｊリーグ「ジェフユナイテッド市原」（現ジェフユナイテッド市原・千葉）選手の西脇良平容疑者（３３）が、岐阜県サッカー協会の事情聴取に「他の男子生徒にも暴行した」と話していたことが１４日、分かった。

　暴行は重傷の男子生徒を蹴る直前だったという。協会は同日、調査結果に基づき臨時の理事会を開き、西脇容疑者の処分を協議。無期限活動停止などの処分を検討する。

　関係者によると、協会は１１日の逮捕前に事件を把握、９日に西脇容疑者から事情を聴いた。その結果、西脇容疑者が４日、同県各務原市の陸上競技場で男子生徒を蹴り両腕の骨を折るけがをさせる前に、別の男子生徒のプレー内容について叱責し、突き飛ばして転倒させたことが分かったという。この生徒にけがはなかった。

　捜査関係者によると、西脇容疑者は「指導の一環で度々手を上げていた」との趣旨を供述。各務原署はクラブ内で日常的に暴行していた疑いがあるとみて、保護者や生徒から事情を聴いている。