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柏ドローで決勝Tお預け 勝てば文句なしもホームで0―0

[ 2013年4月10日 06:00 ]

<柏・水原>前半、決定機にシュートを外し悔しがる工藤

ACL1次リーグH組 柏0―0水原

(4月9日 柏)
 ACL1次リーグ第4戦が9日に各地で行われ、H組の柏はホームで水原(韓国)と0―0で引き分けて連勝が3でストップ。決勝トーナメント進出はお預けとなった。

 柏の16強が持ち越しになった。勝てば自力で1次リーグ突破が決まっていた一戦で引き分け、開幕からの連勝が3でストップ。他会場で1時間半遅れて始まった試合で貴州人和(中国)がセントラルコースト(オーストラリア)に逆転勝ちを収めたため他力での突破も先送りとなった。

 「勝って決めたかったけど、下を向く必要があるゲームではない」と主将の大谷は強調した。レアンドロ・ドミンゲスを負傷で欠き、公式戦3戦連続2得点を挙げていた工藤も不発。それでも公式戦8戦ぶりの無失点で2季連続16強に前進したことは間違いない。

 DF近藤は出場停止で不在だったが、守備陣を束ねるセンターバックが「試合に飢えている選手が控えている」と訴えていた通り、今季公式戦初出場の渡部が奮闘した。ミスもあったが、長身を生かして空中戦で体を張り「対人で負けたところはなかった。自信になった」と強調した。

 敵地で6―2の乱打戦となった3日の対戦では後半だけでPK4本を取られたが、この日はボランチを含めた守備陣が慎重にプレー。主審の判定傾向に注意して失点につながるファウルは与えなかった。ネルシーニョ監督も欠場したレアンドロ・ドミンゲスの代役にボランチが本職の茨田を使って無失点につなげた。

 「攻撃は水もの。守備が安定しないと勝っていくのは難しい」と大谷。次節23日の貴州人和戦に向けて手応えはあった。

 ◆柏のACL今後の行方 柏は水原とスコアレスドロー。セントラルコーストが敗れ、2位以下が混戦となったため、決勝トーナメント進出決定は次戦(30日)に持ち越された。ただし、決勝トーナメント進出には残り2試合で最低勝ち点1を積み上げれば無条件で決定。仮に柏が2連敗しても、貴州人和、セントラルコーストが連勝した上でさらに直接対決の成績など複数の条件全てで柏が不利にならなければ1次リーグ敗退はない。柏の2大会連続の16強進出は決定的な状況だ。

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