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柏 PK4回の“洗礼”耐えた!6発大勝で16強進出に王手

[ 2013年4月4日 06:00 ]

<水原・柏>試合終了間際、6点目のゴールを決め喜ぶ柏・工藤

ACL1次リーグH組 柏6-2水原

(4月3日 水原W杯競技場)
 ACL1次リーグ第3戦が3日に各地で行われ、H組の柏は敵地で水原(韓国)を6―2で下し、3連勝で2季連続の16強進出に王手をかけた。工藤壮人(22)と田中順也(25)の両FWが2得点でそろい踏み。後半だけで相手にPKが4本与えられる“アウェーの洗礼”をはねのけた。

 先制など2得点の田中が「アウェーを痛感する厳しい試合だった」と漏らした。6―2のスコアだけを見れば快勝だが相手に与えられたPKは後半だけで実に4本。後半3分の1本目は「それも含めてサッカー。いちいちストレスを感じなかった」と頼もしかったGK菅野が3月13日のセントラルコースト戦に続くACL2戦連続のPKセーブを見せ、2本外した北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ)のミスにも助けられたが柏にとっては厳しい判定に苦しんだ死闘だった。

 「難しい出来事などもあったが、強い精神力を見せた」とネルシーニョ監督。後半開始直後にPKを取られ、その後も20分に近藤、27分に藤田、45分に金昌洙(キム・チャンス)とDF陣がわずかな接触などによる判定に泣いた。イラン人のモーセン主審は11年アジア杯シリア戦で日本のGK川島に不可解な退場判定を下した“前歴”がある。第3節は広島、仙台、浦和が韓国のクラブに敗戦。MF大谷主将が「韓国勢に4敗はできない」と振り返った一戦は覚醒した日本人2トップが柏のピンチを救った。

 3月30日のJ1大分戦で1得点1アシストの田中と2得点した工藤がともに公式戦2戦連発。工藤のアシストで田中が前半15分に先制点を挙げ、2―1と1点差にされた直後の後半10分には工藤が2人をかわすゴールで流れを呼び戻した。

 開幕から控えに回った田中は公式戦6戦で無得点。工藤も1得点にとどまっていたが、クレオ負傷で2人が今季初めて先発2トップを組んだ大分戦から2試合で計7得点だ。工藤は「お互いにいいところを引き出せている。2トップが結果を残せているとチームに勢いが出る」と強調した。クレオが戻れば先発争い激化は確実。16強を視界に捉えた柏が上位進出に向け大きな手応えを得た。

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