アンマンの日本応援団　懸命の声援も実らず

ヨルダン戦を前に、スタンドで日の丸を振る日本サポーター

Ｗ杯アジア最終予選グループＢ 日本１―２ヨルダン

（3月26日 アンマン）
　サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）アジア最終予選で日本代表がヨルダン代表に１―２で屈した２６日、アンマンのキング・アブドラ国際競技場に集まった大勢の日本人サポーターもがっくりと肩を落とした。観客席の一角を青く染めての声援も届かず、日本のＷ杯ブラジル大会出場決定は持ち越された。

　東京都で会社を経営する高橋知義さん（５１）は、紅白の羽織はかま姿でＷ杯トロフィーの精巧なレプリカを持って駆け付けた。「ぜひ快勝してほしい。ブラジルにも応援に行く」とエールを送っていたが、願いは届かなかった。

　試合会場は開始約１時間前にはほぼ満員。場外のピッチが見下ろせる高台にも地元ファンが鈴なりとなった。中東の音楽が大音量で流され、独特の雰囲気に包まれた。試合が終了すると、大歓声が湧き起こった観客席で、日本のファンが陣取った一角だけが静まりかえった。（共同）