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W杯出場見えた!バルデラマ氏の系譜、コロンビア旋風再び

[ 2013年3月19日 06:00 ]

コロンビア代表の絶対的エースFWファルカオ

 国際Aマッチデーに設定されている22~26日は、14年W杯ブラジル大会の各大陸予選、親善試合が行われる。後半戦に突入する南米予選で旋風を巻き起こしているのがコロンビア。目下3連勝で3位につけ、98年以来4大会ぶり5回目の本大会出場に近づいている。FIFAランク6位まで上がるなど躍進した理由を、90年代に同代表の主将、司令塔として活躍したカルロス・バルデラマ氏(51)がFIFA公式サイトのインタビューで語った。

 バルデラマ氏は母国の復活について主に3つの理由を挙げた。

 (1)若き司令塔 98年フランス大会を最後にコロンビアがW杯本大会から遠ざかった一因は、金髪アフロで絶対的な司令塔だったバルデラマ氏が代表から引退したことだった。長い間不在だった“後継者”として同氏も認める選手が、現在背番号10番をつけるハメス・ロドリゲス。ポルトでも10番を託された21歳について「若くして実績を積み、違いを生み出せる選手だ。これから長い間、活躍してくれる」と大きな期待を寄せる。

 (2)外国人指揮官 12年1月、新監督に就任したのがペケルマン氏。10年には日本代表の新監督候補に挙がった元アルゼンチン代表指揮官について、バルデラマ氏は「結果を出すだけじゃなく、良いサッカーをしている。コロンビアらしさが戻ってきた」と中盤でショートパスをつなぐ伝統のスタイルが復活しつつあることを喜ぶ。同代表で外国人監督が就任するのは81年のビラルド氏(アルゼンチン)以来31年ぶりで、「バレンシア、トーレス、バルデス、グティエレスら代表歴がなかった4、5人を招集している」と隠れた人材を発掘するなど、新たな風を吹き込んでいる点も評価している。

 (3)絶対的エース 「バルデラマの相棒」といえばパルマなどでプレーしたFWアスプリージャ。その系譜を継ぐのがAマドリードでもエースに君臨するファルカオだ。欧州リーグで2季連続得点王に輝くなどの活躍を、バルデラマ氏は「どのチームでも点が取れるスコアラー。メッシ、C・ロナウドとともに彼の活躍を見るのが毎週末の楽しみなんだ」と目を細める。

 W杯南米予選で現在3位のコロンビアは、22日にボリビア、26日にベネズエラと対戦。バルデラマ氏は「まだ道のりは長いが、この若い世代が再びW杯に戻る夢をかなえてくれると思う」とブラジル本大会出場に太鼓判を押した。

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