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ザックジャパン 圧倒的アウェー“ヨルダンの笛”を警戒

[ 2013年3月19日 06:00 ]

ドーハで練習を開始した香川。後方はザッケローニ監督

 W杯アジア最終予選ヨルダン戦(26日)を控える日本代表は18日、親善試合カナダ戦(22日)を行う事前合宿地のドーハに到着。初練習を行った。勝てば世界最速で5大会連続のW杯出場が決まる一戦で、露骨な“ヨルダン寄り”の判定が予想されることが判明した。

【日本代表メンバー W杯アジア最終予選】

 目に見えない力がザックジャパンの敵となる。ヨルダン協会のアリ・フセイン会長はFIFA副会長を務める実力者。西アジアサッカー連盟会長も兼任しており、中東では絶大な力を誇る。審判の評価に厳しいことでも有名で、関係者は「フセイン会長が視察する試合は判定がヨルダン寄りになる傾向が強い」と明かした。審判も人の子。平常心のジャッジを心掛けても、中東サッカー界のドンの無言のプレッシャーを受け、公平性を欠く判定が予想されるというのだ。

 日本は昨年6月8日の対戦ではホームで6―0で大勝したが、その時は逆に微妙な判定で相手に退場者が出ており、参考にはならない。試合後にフセイン会長が「レフェリングに懸念を示したい」と語っていたことも不気味だ。

 日本は本田、長友の大黒柱2人を負傷で欠く厳しい状況。長谷部主将は「2人は大事な選手ですけど、1、2人いなくてどうにかなるチームではない」と前を向くが、試合会場キング・アブドラ競技場は劣悪ピッチが予想され、ただでさえザックジャパンの持ち味であるショートパス主体のサッカーを機能させるのは簡単ではない。勝てば無条件、引き分けでもオーストラリア―オマーン戦の結果次第で5大会連続のW杯出場が決まる大一番。ヨルダンは死海で有名だが、ザックジャパンの視界は良好とはいえなそうだ。

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