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ザックジャパン 香川でW杯決める!本田&長友不在もなんの

[ 2013年3月15日 06:00 ]

報道陣の質問に答えるザッケローニ監督

 日本サッカー協会は14日、W杯アジア最終予選ヨルダン戦(26日、アンマン)に出場する日本代表23人を発表した。右膝、左足首に負傷を抱えるMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)と左膝負傷のDF長友佑都(26=インテル・ミラノ)が外れ、勝てば無条件で5大会連続本大会出場が決まる大一番の命運はMF香川真司(23=マンチェスターU)に託される。

【メンバー 日程&結果】

 質問は本田不在のトップ下を誰が務めるか、に集中した。勝てばW杯出場が決まるヨルダン戦のメンバー発表会見。ザッケローニ監督は「中村はよりMFタイプで中盤にバランスをもたらす。香川はセカンドトップに近い。まだ時間はある。2列目のサイドとの相性も見たい。(18日からの)カタール(合宿)で試したい」と慎重に話したが、10番を背負う香川が攻撃の中心を担うことに疑いはない。

 香川も十分心得ている。12日に英国で行われたイベントに参加した際「言い訳せず集まったメンバーでいいパフォーマンスをしてW杯出場を決めたい」と語った。日本代表では左MFを務めることが多いが、元来トップ下が本職。ハットトリックを決めた2日のマンチェスターU―ノーリッジ戦でも試合途中からトップ下に入っていた。チャンスを与えられれば輝く自信はある。

 香川は本田不在のチームを救ってきた。昨年10月12日のフランス戦。後半からトップ下、FWを務め、終了間際の後半43分、日本サッカー史上初めてフランスを下す(1―0)歴史的ゴールを決めた。本田、長友が不在で香川が出場した試合は4勝1分け。対ヨルダンは昨年6月の対戦でもゴールを決めておりデータ上、マイナス要素は見当たらない。

 ヨルダンの国際アブドラ国王競技場は、昨年2月5日のロンドン五輪最終予選で、U―23日本代表が泥んこのピッチに苦しみ、同シリア代表に1―2で敗れた会場。指揮官も「お世辞にも(ピッチ状態が)いいとは言えない。良くなっていることを祈る」と言う。本田、長友が不在な上、ピッチも劣悪なアウェーでの一戦だが、悪条件が多いほど世界最高峰のクラブでもまれる香川の技術、経験は生きるはず。世界最速でのW杯切符獲得は背番号10に託された。

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2013年3月15日のニュース