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猛攻に耐えた!仙台 厳戒中国でドローも東北に勇気

[ 2013年3月13日 06:00 ]

<仙台―江蘇>前半、シュートを放つ仙台・ウイルソン(右)

ACL1次リーグE組 仙台0―0江蘇舜天

(3月12日 南京五輪スポーツセンター)
 仙台が勝ち点1を守り抜いた。前半12分、CKから相手DFエレイウソンのシュートがバーを直撃するなど立ち上がりから押し込まれると、終盤までピンチの連続。しかし、GK林を中心にことごとくはじき返した。「勝ち点3を目指していたので悔しいが、勝ちを目指したからこそ、勝ち点1を取れた」と守護神は最低限の結果に胸をなで下ろした。

 スタンドには約4万5000人の中国人サポーター。約100人の仙台サポーターは隔離されるように警官隊に囲まれ完全アウェー状態となった。日中戦争時の旧日本軍による南京大虐殺で根強い反日感情が残る南京市での試合。一部の中国人サポーターからは「小日本(日本人の蔑称)は出て行け」のやじも飛んだ。フィジカルに勝る相手に降りしきる雨が足かせとなった。それでも粘りきった。

 東北に勇気を届けた。前日11日の練習前には全員で東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげ「被災地の希望の光になろう」と選手に呼び掛けた手倉森監督。「被災地クラブとして、戦う勇気を示せたいい試合だった」と胸を張った。次戦は4月2日のFCソウル戦。敵地での勝ち点1を追い風に、次こそは初勝利をものにする。

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2013年3月13日のニュース