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厳戒の中、南京で仙台戦 日本人ファン“隔離”

[ 2013年3月12日 21:12 ]

12日、中国の南京市で行われたサッカーACLのJ1仙台と江蘇の試合で、隔離されるように警官隊に囲まれる仙台サポーター

 約100人の日本人サポーターは約5万人の中国人サポーターから隔離されるように警官隊に囲まれた。12日、中国・南京市で行われたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のJ1仙台と江蘇との試合には、ものものしい厳戒態勢が敷かれた。

 結果は0―0の引き分け。大きな混乱はなかったが、一部の中国人サポーターから「小日本(日本人の蔑称)は出て行け」などのやじが飛んだ。

 この日、チケットは完売だったが、ゴール裏の2階席に陣取る日本人サポーター周辺は警官隊以外の立ち入りが禁止され、ぽっかりと空席ができる異様な光景となった。

 日中戦争時の旧日本軍による南京大虐殺で今なお根強い反日感情が残る上、尖閣諸島国有化への反発も加わる中での日中戦のため、地元当局は混乱の発生を極度に警戒した。

 地元消息筋によると、中国人サポーターの一部に「反日をあおる動きがある」として、当局は中国の他地域で開催の日本戦よりも警備レベルを高め、観客らはチケット購入時に身分証の提示を求められた。

 スタジアム周辺は迷彩服姿の兵士も動員され、にらみを利かせた。(共同)

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2013年3月12日のニュース