“新生”なでしこ　黒星発進…序盤の２失点はね返せず

＜日本・ノルウェー＞後半、ドリブルで攻め込む田中陽

　サッカー女子の国際親善大会、アルガルベ・カップが６日開幕し、Ａ組のなでしこジャパンはポルトガルのパルシャルでノルウェーと対戦し、０－２で敗れた。日本は８日にドイツ、１１日にはデンマークと対戦する。

　銀メダルを獲得した昨年のロンドン五輪決勝以来の試合となった日本の先発は、初戦で主将を務めるＭＦ川澄奈穂美、ＤＦ岩清水梓とお馴染みの選手が名を連ねたが、ＧＫ久野吹雪、ＤＦ加戸由佳、ＭＦ川村真理、山崎円美、ＦＷ小川志保と初招集組７人中、５人が先発出場。Ｕ－２０代表から抜てきのＭＦ田中陽子、ＦＷ田中美南はベンチスタートとなった。

　最新の国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキングは日本が３位で、ノルウェーが１２位。通算対戦成績は日本の４勝２敗となっている。両チームは昨年の大会も初戦で対戦し、日本が２―１で勝った。

　前半８分、ノルウェーはハンセンが左サイドから一人でドリブルで持ち込み、ゴール右にループシュートを決めた。さらに同１５分には、左サイドを突破したハンセンのクロスに、ヘーゲルベルクが右足を合わせて２点目。前半３１分、日本ベンチが早くも動き、右サイドバックの川村優らに替えて高瀬、鮫島を投入した。その後はともに得点なく、０－２で前半を終えた。

　日本のボールで後半開始。日本は後半１０分には小川に代わり大儀見、さらに同１２分には山崎に代えて田中陽子を投入した。日本は後半パスをつないでゴール前へ攻め込む、なかなかシュートまでは行けない。後半３３分には加戸に代え有吉佐織、大滝に代え永里亜紗乃を、６人の交代枠を使い切った。大儀見、永里は姉妹２トップでゴールを狙ったが、得点を挙げることができなかった。