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ハーフナー 2・28死去の元指揮官にささぐ今季5点目!

[ 2013年3月3日 06:00 ]

ユトレヒト戦の前半、先制ゴールを決め喜ぶフィテッセのハーフナー・マイク

 フィテッセの日本代表FWハーフナー・マイク(25)が今季5ゴール目を決めた。1日にホームのユトレヒト戦でフル出場し、前半15分、先制点を決めて2―0の勝利に貢献。チームは3連勝で暫定ながら首位PSVと勝ち点2差の3位に浮上した。DF安田理大(25)はベンチで出番なし。2月に左手首を骨折したユトレヒトのMF高木善朗(20)はメンバー外だった。

 チームとともに上り調子のハーフナーが、2試合ぶりとなる先制ゴールで一気に流れを引き寄せた。前半15分、右からのクロスに後方から勢いよく走り込み相手DFと交錯。目の前にこぼれたボールを相手GKの逆を突いて左足で押し込んだ。「キーパーは俺が打つ10秒前ぐらいに倒れてくれたんで、流し込むだけでした」と冗談交じりに語ったが、相手選手に負けない力強い飛び込み、1対1での冷静さが生んだ今季5点目だった。

 「点はFWとして気持ちいい。あと1、2点取りたかった。自信はついている。試合も出て結果も出てるんで」と胸を張ったように、最近5試合で3得点と好調。今季前半戦は左MFで起用されることが多かったが、コートジボワール代表ボニーが1~2月にアフリカ選手権で不在の間にFWで結果を残して先発を獲得。「今年に入ってから簡単に結果も出る。良い感じだと思う」と手応えを口にした。

 大先輩にささげるゴールでもあった。83~97年にフィテッセ一筋で活躍し、09~10年に監督も務めたテオ・ボス氏が2月28日にすい臓がんのため47歳の若さで死去。試合前には黙とうがささげられ、選手は喪章を巻いてプレーした。ハーフナーも「テオ・ボスが亡くなったので、ウチは絶対勝ちたかった。彼も空から見てくれたと思う」と語った。

 ハーフナーの活躍もあってチームは3連勝。暫定で2位アヤックスに勝ち点48で並ぶとともに、首位PSVに2差と肉薄し、初優勝も現実味を帯びてきた。PSV戦を控えるVVVフェンロの大津、カレンには「ここは祐樹(大津)とカレンに頑張ってもらって」と援護射撃を期待した。日本代表では2月6日のラトビア戦を含め最近3試合で出番がないが、ゴール量産でザッケローニ監督へアピールする。

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2013年3月3日のニュース