無念…柏　３バック不発で大谷「手詰まり感が…」

＜広島・柏＞敗れた柏の（右から）菅野、大谷、鈴木らイレブンが悔しげな顔を見せる

富士ゼロックススーパー杯 柏０－１広島

（2月23日 国立）
　３バックで新たなスタイルを模索する柏が敗れた。敗因の理由はもちろん失点だが、選手が口をそろえた課題は守備ではなく攻撃。ＭＦ大谷は「攻撃に移りたい時に手詰まりみたいな感じがあった」と話し、ＤＦ近藤は「向こう（広島）の選手も“守りやすい”と言っていた」と打ち明けた。

　この日は中央に長身のクレオを据え、やや引いた両サイドに工藤とレアンドロ・ドミンゲスを配したが、流動性を欠いて攻撃が停滞。後半途中から出場して攻撃にリズムを与えたＦＷ田中は「前に張っているだけだとパスコースもなくて後ろが苦しくなる」と訴えた。

　空中戦に強いセンターバック３人をそろえる３バックに関して「ＡＣＬは相手に１メートル９０以上の選手がざらにいる。パワープレーを打ち消せる選手が一人でも欲しいから」とネルシーニョ監督。２７日はそのＡＣＬ開幕戦で貴州人和（中国）と敵地で対戦する。発展途上のシステムを修正できるか。残された時間は多くはない。