健太イズム浸透！遠藤主将　Ｊ２全勝Ｖ宣言

雨の中、練習から引き揚げて来るＧ大阪の遠藤

　チームリーダーが新たなシーズンに向けて大きな目標を掲げた。Ｊ２Ｇ大阪は１９日、１２日間に及んだ宮崎キャンプを打ち上げた。今季から主将に就任した日本代表ＭＦ遠藤保仁（３３）は、自身のコンディションとともにチーム状態に手応え十分。来月３日に開幕するリーグ戦での全勝優勝を宣言した。今季から指揮官に就任した長谷川健太監督（４７）も仕上がりに好感触を示した。

　激しい雨に打たれながら、それでも遠藤の表情には充実感があった。例年のマイペース調整とは違い、全体練習をこなし続けた宮崎での１２日間。新主将の自覚たっぷりにキャンプ最終日のメニューも消化した３３歳がシーズン開幕を見据えた。

　「（長谷川）健太さんのやりたいことも理解できたし、状態も上がってきた。いいスタートを切ることができればいいし、全試合に勝ちたい」

　Ｊ２での４２試合を決して甘く見ているわけではない。これまで以上に増える地方遠征に、自らは日本代表としてチームを離れる時期もある。未知数な部分も多い１年間。ただ、リーダーとして手応えを感じているからこそ全勝宣言が飛び出した。

　今季から就任した長谷川新監督も「チームの戦い方を選手たちが描けるようになった」と好感触だ。従来の攻撃サッカーを継承しつつ、始動から連動した守備を徹底。この日も計６０分間の１０対１０のゲームで、選手たちの動きに目を走らせた。戦術が浸透してきていることは肌で感じており、準備は着々と進んでいる。

　チームは２４日に鳥取と練習試合を戦い、来月３日に京都の開幕戦を迎える。「優勝できれば」と語る遠藤に、２位以下での昇格は眼中にない。１年で再びＪ１の舞台に返り咲くため、長いシーズンをスタートから突っ走る。