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李忠成 FC東京“再デビュー戦”手応え90分

[ 2013年2月18日 06:00 ]

9年ぶりにFC東京に復帰した李忠成はKリーグ蔚山との練習試合で軽快な動きを見せる

練習試合 FC東京1-0蔚山

(2月17日)
 プレミアリーグのサウサンプトンから9年ぶりにFC東京に復帰したFW李忠成(27)が17日、韓国Kリーグの蔚山との練習試合で“再デビュー”を果たした。「4―2―3―1」の右MFで先発し、後半6分からは本職のセンターFWにポジションチェンジ。90分間のフル出場で得点こそ奪えなかったがシュート2本に加え、チャンスメークもするなど存在感を示した。

 収穫十分の90分間。9年ぶりに赤と青のユニホームをまとった李が試合終了後、声を弾ませた。ユース時代に所属したチームだというのに「やってみて良いチームだなと思いました。(長谷川)アーリアや東からパスも出てくる」と絶賛。自身のプレーにも満足そうな27歳は「(3月2日の)開幕には連係も良くなる。もっと良いプレーができる大きな自信がある。(連係面も)詰めていける感触は得ました」と目を大きくさせた。

 実戦は1月5日のFA杯チェルシー戦以来だったが試合開始から存在感を示した。右MFで先発した李は前半2分、右サイドを駆け上がりチーム最初のシュートを放った。同38分にもDFを背負いながら強引に左足を振り切る。相手に阻まれ倒れ込んだが、再び立ち上がりシュート。後半6分からは1トップに入り、同34分には前線で柔らかいボールタッチで相手をいなしながらキープして、練習生へのラストパスと懸命に体を動かした。15日に帰国して即、宮崎入りしたが、チーム全体での練習には一度も参加できない中でのフル出場。本場プレミアリーグでもまれた姿を披露するには十分すぎるインパクトを見せた。

 試合後はポポヴィッチ監督に動き方の指示を仰いだ。「ピッチ上で、体で覚えた方が意味がある」とたしなめられたが、チーム戦術を一刻も早く理解しようという貪欲な姿勢を見せた。

 中1日の強行軍ながら、19日に行われる仙台との練習試合でもピッチに立つという。「(次は)間違いなくもっとできます」。日本代表などで結果を出した男の言葉には説得力があった。

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