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「ケガがちだった自分」払しょくへ 田中達也が励む体質改善

[ 2013年2月16日 15:35 ]

2月9日、讃岐との練習試合で1アシストを挙げ、勝利に貢献した田中

J1注目の男 新潟FW田中達也

 新潟は昨季J1ワースト2位の29得点にとどまった。その得点力不足を解消するためオフにタイプの違うFW3人を補強。中でも注目は浦和から移籍した元日本代表FW田中達也(30)だ。

 浦和で12年間プレーしたベテランだが、新天地では「新人のつもりでやっていく。このチームのために全てをささげたい」と意気込みを示し、一瞬にしてサポーターの心をつかんだ。

 浦和時代はケガに泣いてきた。新潟ではケガを防ごうと入念なメディカルチェックを行った結果、筋肉量のバランスに問題があることが判明。1月24日からの沼津キャンプでは一部別メニューでじっくりと調整してきた。筋力トレーニングに励むほか、入念なマッサージなど新潟が誇るメディカルサポート態勢で体をつくり、現在はフルメニューをこなしている。

 「この練習を乗り越えることができれば、違った自分というのを見いだせると思うし、ケガがちだった自分を払しょくできる。今の練習は本当きついですけどね」と笑顔を見せる。

 高知キャンプ中に行った今月9日のJFL讃岐との練習試合で初めて30分出場し、ドリブルやアシストで見せ場をつくる活躍を見せた。13日の高知大戦では先発出場し1アシストとコンディションも上々だ。柳下監督も「2、3回と動き直しができる。相手DFはやりづらいはず。そこが他のFWとは違う。ケガをする前(の状態)に戻れば相当やれる」と期待を寄せている。

 指揮官からは「焦らないでじっくりやればいい」と言われているが、調子が上向いているだけに田中達は「ポジション争いもあるので…。焦らず、でも早くという感じ」と開幕のピッチに立つことを目標に奮闘中だ。「早く新潟のユニホームを着てゴールを決めたい」。田中達が再び輝きを取り戻す。

 ◇田中 達也(たなか・たつや)1982年(昭57)11月27日、山口県出身の30歳。帝京高から01年浦和入り。浦和ではリーグ通算233試合56得点。04年アテネ五輪代表。日本代表として国際Aマッチ通算16試合3得点。家族は夫人と2女。1メートル68、63キロ。血液型A。利き足は右。

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2013年2月16日のニュース