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初Vへ“ニンジン”FC東京が連勝ボーナス導入

[ 2013年2月10日 06:00 ]

 優勝争いを目指すFC東京が今季、新たな“ニンジン作戦”を導入することが9日、分かった。クラブ関係者によれば、連勝数に応じて4段階で金額がアップする「連勝ボーナス(金額は非公表)」を設定。さらに、試合に勝てばベンチ外の選手にも勝利給が支給されることが決定した。国内屈指のタレント軍団が“破格のボーナス”を追い風に頂点を目指す。

 思わず、よだれが垂れるようなニンジンがぶら下げられた。FC東京が斬新な「連勝ボーナス」を設定。関係者によれば、ボーナス支給は2連勝から始まり、最大5連勝まで連勝数に応じて4段階で金額をアップ。6連勝以降はそのMAXの金額が支給されていく仕組みだ。各選手とも「モチベーションが高まります」と口をそろえる。

 実は連勝の少なさがFC東京の泣きどころだった。昨季は3連勝が2回、2連勝が1回だけ。それではチームに勢いがつくはずもなく、MF高橋、GK権田の日本代表勢をはじめとする屈指のタレント力を誇りながら10位に終わった。Jリーグでは広島が先駆けて「連勝ボーナス」を導入し、昨季は見事初優勝した。FC東京も同じようなサクセスストーリーを夢に描いている。

 FC東京のニンジン作戦はそれだけではない。今季からベンチ外の選手にも勝利給が支給されることになった。「ベンチを外れたら“俺は関係ないから”とならないように一体感を持たせたいようです」と関係者。通常、勝利給はベンチ入り選手が対象だったが、それではベンチの内外で温度差が生じる。これでチーム一丸となって戦えることは間違いない。

 選手おのおのの契約形態、各クラブによっても設定は異なるが、一般的に勝利給の相場は20万~50万円と言われる。連勝ボーナス、勝利給の金額は非公表だが、5連勝以上を続ければ選手には大きな臨時収入になる。試合終盤の苦しい時間帯、頭にニンジンが浮かべば最後の一歩が出るかもしれない。現状、選手補強は大宮から獲得したMF東だけだが、全選手に刺激を与える“大型補強”となりそうだ。

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2013年2月10日のニュース