×

道上 日本一弾!!常盤木学園“クラブ女王”を撃破

[ 2013年2月3日 06:00 ]

<常盤木学園・日テレ・メニーナ>後半45分、決勝ゴールを決めた常盤木学園のFW道上(左)

 女子サッカーの高校とクラブユースの日本一チームの交流試合が2日、味の素フィールド西が丘で行われ、全日本高校女子選手権を2大会連続で制した常盤木学園(宮城)が全日本女子ユース選手権3連覇の日テレ・メニーナ(東京)に3―2で逆転勝ちした。INAC神戸入りするFW道上彩花(18)が1得点2アシストで貢献した。

 豪快に蹴り込んだ。2―2の後半45分、こぼれ球を拾った道上がペナルティーエリア周辺から右足でシュート。バーを叩いてゴールに飛び込む一撃で日テレを撃破した。

 「自分で打つと考えていました。ゴールが見えていましたから」

 2点ビハインドから1人で試合をひっくり返した。後半12分にFW白木へのパスで反撃の口火となるゴールを導き出すと、38分にMF西川の同点弾を演出。そして自ら決勝弾だ。高校生活最後の試合を1得点2アシストによる勝利で締めた。

 格の違いを見せつけた。試合前日のチーム合流まで約2週間はINAC神戸の練習に参加。なでしこジャパンの主軸である澤や川澄らに交じって刺激を受けてきた。正確なダイレクトプレーに次の局面を見据えたファーストタッチ…。「世界が変わった感じ。練習一つ一つの質が全然違う。成長できる環境で申し分ない」。この日の相手は昨年まで全日本女子ユース選手権で2年連続で敗れたクラブユース最強チームだが、慌てなかった。

 雪深い仙台で満足に練習できないチームメートと2週間ぶりの再会。連係を欠いて後手に回った前半に2点を先行されたが、エースは「余裕があって周りが見えました」と振り返る。前線からのプレスで逆襲に転じた後半は、相手を引きつけて周囲を生かすチャンスメークと自身で決める得点力を発揮。最終ラインに自身と同じU―19など年代別の女子代表候補3人をそろえた相手4バックを粉砕し「最後をいい形で終われた」と笑った。

 8日からは大分での年代別女子代表候補の合同合宿に参加。「目標はなでしこ」と笑う次世代のエース候補生が、新たな挑戦に弾みをつけた。

続きを表示

この記事のフォト

2013年2月3日のニュース