×

浦和 2冠制覇へ強行日程対策“必勝”ターンオーバー制導入

[ 2013年1月21日 06:00 ]

浦和新加入の興梠(左)がペトロヴィッチ監督の前でパスを出す

 5年ぶりにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する浦和が20日、さいたま市内で始動した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(55)が目を光らせる中、約2時間のトレーニングをこなした。広島からDF森脇良太(26)、鹿島からFW興梠慎三(26)が移籍するなど今オフは即戦力4選手が加入。指揮官は先発メンバーを入れ替えるターンオーバー制導入を明言。JリーグとACLの2冠制覇を目指していく。

【ACL日程】

 オフの主役を張った。森脇、興梠に加え、柏からDF那須、仙台からはMF関口を獲得した。ペトロヴィッチ監督も「私にとっては良い選手。良い人間性を持っている」と満足感をにじませた。

 具体的な数字の目標はあえて語らなかった。それでも「昨年よりも良い結果、良いサッカーを見せる」と話したように、言葉の端々からはJクラブ史上初のリーグとACLのダブルタイトル獲りを見据えていることは明白。その鍵を握るのは、やはり新加入の4選手だ。

 「シーズン前に同ポジションで(レギュラーの)代わりになる選手をつくれるか。どんなローテーションができるか」

 今季公式戦初戦となる2月26日のACL広州恒大(中国)戦から5月下旬の中断まで最大21試合が予定されている。ほぼ4日に1度のペースで試合をこなす上に、韓国やタイへの移動も強いられるハードスケジュール。選手の疲労を軽減し、良い状態を維持するため、欧州主要クラブでは当たり前の「ターンオーバー制」を導入し、スタメンを入れ替えながら戦っていく方針を示した。

 昨季はメンバーをほぼ固定。9選手がリーグ戦30試合以上でスタメンに名を連ねた。カップ戦でも主力のMF柏木やDF永田らをスタメンで起用し、DF槙野らも途中出場させた。理由は「(控え選手を先発させて)交代選手が機能しなければ意味がない」(ペトロヴィッチ監督)という戦力層の薄さ。だが今季は違う。日本代表クラスの4選手が加わったことで、無理なく選手を休ませることが可能となった。

 22日から始まる宮崎キャンプ、そして2月中旬からの鹿児島・指宿キャンプでは「メンバーを代えながら(練習試合などを)やる。組み合わせが変わっても機能するように」という。無論、即戦力4選手だけに期待を掛けているわけではない。「(途中起用してもチームの)質が落ちない選手を1人、2人とつくっていけるかどうかが大事だ」と指揮官。若手も鍛え上げ、2冠を狙えるチームにつくり上げる。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月21日のニュース