×

【試合経過】2度追いついた鵬翔 今大会4度目のPK戦勝利

[ 2013年1月19日 15:05 ]

<鵬翔―京都橘>後半4分、ヘディングで同点ゴールを決める鵬翔・芳川(中央)。GK永井

全国高校サッカー選手権決勝 鵬翔2―2(PK5―3)京都橘

(1月19日 国立)
 延期で十分な休養を得て負傷者も回復し、ともに抜群のコンディションで臨んだ一戦は、早い攻守の切り替えからスピード感のある好ゲーム。

 先制したのは、今大会5得点で得点ランクトップのFW小屋松と、4得点で同2位タイのFW仙頭の強力2トップを擁する京都橘。

 前半41分、左CKから逆サイドでボールを受けたMF中野のシュートは相手DFにクリアされるも、こぼれ球に詰め寄ったDF林がダイレクトのシュート。一度はGKが抑えたかに見えたが、ゴール正面からの強烈なシュートがゴールラインを越えて1―0となった。

 後半に入ると、鵬翔は昨年12月に左膝半月板を手術し、全5試合で途中出場のエースFW中浜を投入。スピードのあるドリブルから相手DFを翻弄すると、後半4分に同点弾が生まれる。左CKのチャンスを得ると、MF小原が蹴った滞空時間の長いボールをDF芳川が打点の高いヘディングで合わせて1―1に追いつく。

 その後は、再び一進一退の攻防となるも、同19分に京都橘が勝ち越し。エリアやや外で、中野とのワンツーで抜け出した小屋松がエリア内に侵入。相手GKとDFの間に入れたクロスに仙頭が飛び込んで2―1とした。仙頭は通算5得点でトップタイに並んだ。

 同点を目指して攻め込む鵬翔は、同39分に追いつく。左サイドを突破したDF日高が、先制点を挙げていた林にエリア内で倒されてPKを獲得。DF矢野が鋭いシュートを突き刺して2―2となり、延長戦に突入。

 延長は10分ハーフの前後半で得点が入らず、決着はPK戦に。PK戦は、先攻の鵬翔は5人全員成功。後攻の京都橘は1人目の仙頭がポストに当てて失敗。鵬翔は今大会4度目のPK戦を制し、宮崎県勢で初優勝の栄冠を手にした。

続きを表示

この記事のフォト

2013年1月19日のニュース