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常盤木学園 連覇王手!道上、なでしこ入りへアピール弾

[ 2013年1月17日 06:00 ]

<常盤木学園・日ノ本学園>先制のPKを決める常盤木学園・道上(右)

第21回全日本高校女子サッカー選手権

(1月16日 静岡・磐田スポーツ交流の里ゆめりあ)
 準決勝2試合が行われ、常盤木学園(宮城)が日ノ本学園(兵庫)を2―0で下し、連覇に王手をかけた。FW道上彩花(3年)が後半10分にPKを決めて先制し、昨夏のインターハイ決勝で敗れた相手に雪辱。17日の決勝は京都精華女(京都)に5―1と圧勝した神村学園(鹿児島)と対戦する。

 均衡を破ったのは10番を背負うエースだった。インターハイ決勝の再現という大一番で道上はPKを確実に決め、ベンチに駆け寄り控え選手と抱き合った。「みんなで取ったゴール。ガッツポーズも自然と出ましたね」と満足げに振り返った。

 前半は昨夏同様に相手の堅守に阻まれたが、進化の跡を見せた。「前半は(前線に)張りっ放しの時間帯が多かった。張っているだけでは…。一つ引いてゲームメークも考えました」。後半は時に中盤まで下がって相手選手を引きつけてスペースをつくり、パスで好機も築いた。隙を見つけるとすかさず強引な突破も見せ、後半34分にはクロスバーに当てるなど両チームを通じて最多となるシュート5本。硬軟織り交ぜた幅広いプレーで昨夏の雪辱を果たした。

 この日はなでしこジャパンの佐々木監督が視察に訪れた。「気にしませんでした」と振り返ったが、2月に大分で行われる年代別代表候補の合宿メンバーの絞り込みが進んでいる。昨年日本で行われたU―20W杯では1得点して3位に貢献。後半36分の2点目で流れを決めたFW伊藤美紀(2年)も昨年のU―17W杯に出場した。未来のフル代表候補としてステップアップを図る2人が指揮官に猛アピールし、勝敗を分ける活躍を見せた。

 決勝で対戦する神村学園には昨夏のインターハイ準決勝で4―1で勝った。「主導権を握って戦いたい」。昨年の優勝ははこの日も応援に駆けつけたMF仲田歩夢(INAC神戸)ら先輩に支えられたが、今年は成長した道上が自ら頂点に導く。

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2013年1月17日のニュース