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佐々木監督 大会中も選手追い込む「きつい状況で持っているもの出せるか」

[ 2013年1月7日 07:10 ]

FIFAの年間表彰式に出席するため、チューリヒに向けて出発するなでしこジャパンの佐々木監督

 なでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)が鬼軍曹になる。6日にFIFAの年間表彰式に出席するため成田空港から出発した指揮官は、新戦力発掘がテーマとなる今後2年間を土台作りの期間と位置付け、若手への厳しい指導を宣言。新生なでしこの底上げを誓った。

 3月6日開幕の国際大会アルガルベ杯(ポルトガル)を見据え、2月には国内合宿を行う。この日が決勝だった全日本大学女子選手権視察も済ませ、若手を多く招集する方針。15年W杯カナダ大会、16年リオデジャネイロ五輪に向けた新生なでしこのスタート地点だ。

 「2年ぐらいはがんがん細かく(指導を)やっていく。チームに仕上げていかないと。なでしこジャパンに入り得るというレースを徹底させる」

 選手には重圧と負荷をかけ、実力を見極めていく。昨季準優勝のアルガルベ杯はW杯や五輪に並ぶ大会ではないが、目標はあくまでも「優勝」に設定。その上で大会期間中も早朝ランニングや夜間の筋力トレを含めた4部練習を視野に選手を追い込んでいくプランもある。「きつい状況で持っているものを出せるか確認しないと。いいコンディションのパフォーマンスはいつでも見られるから」と狙いを説明した。

 今年のテーマは禅の言葉で「結果自然成(けっかじねんになる)」に決めた。やることをやれば、結果は自然に出る。「当たり前のことを当たり前のようにやる、しっかり(選手に)させるということ」。まずは心を鬼にして、若手を鍛え上げる決意だ。

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2013年1月7日のニュース