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ザック監督 13年は攻撃面で徹底した意識改革を図る「これが最後の気持ちで」

[ 2013年1月1日 06:00 ]

「蹴球」の文字を背に笑顔のザッケローニ監督

 2013年が幕を開けた。W杯ブラジル大会が翌年に迫る中、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(59)が今年の目標、そして信念、チームが抱える課題を熱く語った。3月26日のアウェー・ヨルダン戦などW杯アジア最終予選3試合が控え、6月15日には各大陸王者が激突するコンフェデレーションズ杯(ブラジル)が開幕する。4月1日に60歳になるイタリア人監督は世界を驚かすための準備を着々と進める。

【コンフェデ杯日程】

 新年を迎えたザッケローニ監督の頭の中は14年W杯ブラジル大会で世界を驚かすためのアイデア、信念、計画でいっぱいだった。13年は1分1秒も無駄にしない。

 「まず第一に3月26日のヨルダン戦でW杯出場を決めたい。その上ですぐに14年のW杯の準備に入る。そういう意味で13年は最大限に有効活用するつもりだ」

 6月には“プレW杯”となるコンフェデ杯が待つ。1次リーグはサッカー王国ブラジル、指揮官自身の母国イタリア、そしてくせ者メキシコと同組。願ってもないタフな組み合わせとなった。

 「イタリアとの対戦に特別な思いはないよ。首都ブラジリアでブラジルと開幕戦を戦う。晴れやかな気持ちだろう。1年後のW杯本番で“なっていたい姿”から何が足りないか、情報を収集する絶好の機会になる」

 信念が試される。指揮官は、世界の強豪相手といえども戦い方を変えるつもりはないという。

 「現象として起こる可能性はあるが、試合前から(自陣に)引いてカウンター攻撃という考えは持っていない。日本の特長は基礎技術の高さ。それをスピードに乗った中で出せるかが生命線だ。マークを外す動き、相手に的を絞らせない、多彩な展開、そうカメレオンのような攻めを見せたい」

 日本代表にとって長年の課題は決定力不足。それはザックジャパンも例外ではない。

 「解消に向けての考えはある。一つは、この現象を選手に伝え、FWには“これが最後のチャンスかもしれない”という強い気持ちで決めろ、という意識を植え込む。もう一つはオーガナイズを高め、選手たち自身がこの問題を自負して取り組むことだ」

 2013年は特に攻撃面で徹底した意識改革を図るつもりだ。

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2013年1月1日のニュース