×

大野 3連覇で笑って“世界”へ 複数クラブからオファー

[ 2012年12月25日 06:00 ]

表彰式で皇后杯を掲げ喜ぶ大野(左)らINAC神戸イレブン

皇后杯決勝 INAC神戸1-0千葉

(12月24日 NACK)
 星川監督、そして大野が有終の美を飾った。21日に今季限りでの退任が発表された指揮官は、INAC神戸での最後の試合でタイトルを奪取した。「自分から監督を辞めるのはあまりないケース。さらに勝って終わることができるのはまれ。幸せな瞬間。感謝の気持ちしかない」。10年11月に監督に就任し約2年。2年前にクラブに初タイトルをもたらしたのも最後のタイトルもこの大会。3連覇で締めてみせた。

 来季については、すでにバルセロナ・レディースなど複数の欧州クラブから監督就任の話が来ており「日本から出て指導してみたいという気持ちが強い。男女関係なく(その夢が)かなえられたら」と夢の実現にまい進する考えをあらためて示した。後任に有力視されている石原孝尚ヘッドコーチ(35)にクラブの未来を託し、海を渡ることになりそうだ。

 今季、主将として星川監督とチームをつくってきた大野も海外移籍が濃厚。右膝のケガの影響もあり、この日は先発したが後半17分に交代。「(ケガによる)怖さもあった。自分に納得もいかないし悔しさもある。でもチーム全員で戦って勝てた」と集大成としてのタイトルを喜んだ。

 去就については「まだ分からない」と明言を避けたが、すでに複数の海外クラブからオファーを受けており、現在交渉を重ねている。クラブ側も移籍を容認しており、退団が濃厚。常勝軍団をつくり上げた2人が、タイトルを置き土産に世界へと羽ばたく。

続きを表示

この記事のフォト

2012年12月25日のニュース