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メッシ88発目も 世界一はジーコ?ザンビア107点男?

[ 2012年12月14日 06:00 ]

コルドバ戦でゴールを決め、チームメートに祝福されるメッシ(右)

スペイン国王杯5回戦第1戦

(12月12日)
 スペイン国王杯5回戦第1戦の4試合が12日に行われ、バルセロナは敵地で2部コルドバに2―0で先勝。FWリオネル・メッシ(25)が2得点し、アルゼンチン代表戦を合わせた年間得点の最多記録を88に更新したが、記録の扱いに関して一部から物言いがつき、今後の成り行きが注目される事態となった。

 止まらないメッシがさらに数字を伸ばした。ゲルト・ミュラーの年間最多得点85を更新してから中2日、さらに得点数を88に積み上げた。前半11分にゴール前で左足を合わせて先制点を挙げ、後半29分にも追加点。記録更新直後だけに優先順位が低い国王杯は休養も考えられる状況だったが、フル出場でゴールを重ねたエースにビラノバ監督も「いつも出たがるから」と苦笑いするしかない。この日の2得点で年間67戦88得点とし、残り2戦で90・6点ペースとさらにギアを上げた。

 一方で驚異のゴールラッシュが論争を呼んだ。“ミュラー超え”はFIFAやギネスブックの公式サイトでも世界記録と認定されたほどだが、ジーコ(元日本代表監督)が世界選抜による親善試合の1点を含めて79年に89点を記録したと当時在籍していたフラメンゴ(ブラジル)が主張。また12日付の英紙ガーディアンは、ザンビア協会が元同国代表FWチタルが72年に同国のリーグ戦などで107点を挙げていたとしてFIFAに承認を求めていると報じた。

 フラメンゴ記録部門のルセナ氏は「われわれは怒りを感じている。メッシは記録を超えてないんだ」と指摘。同クラブのデータによれば、ジーコは1試合6得点を2回、同4得点を1回、同3得点を5回記録したという。さらに同氏は「ジーコは負傷離脱の2カ月がなければ100点は超えていただろう」と訴えた。

 ジーコの記録に関してはメッシが残り2戦で2得点すれば文句なく上回るがザンビア協会の主張にFIFAがどう対応するのか…。年間得点記録は過去の統計が不正確で曖昧な部分も多いだけに今後が注目されるが守備の意識や戦術が飛躍的に改善された現代サッカーでメッシの偉業が色あせることはない。

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