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“J得点王”寿人が意地の2発!今季初逆転劇で日韓対決制した

[ 2012年12月13日 06:00 ]

<広島・蔚山>後半11分、広島・佐藤は勝ち越しとなるゴールを決める

トヨタ・クラブW杯5位決定戦 広島3―2蔚山

(12月12日 豊田)
 最後はやっぱりエースが決めた。1―1の後半11分、左サイドからMF山岸がクロスを送ると、ゴール前に走り込んだのが広島・佐藤だ。「一番危険なところに入っていくことができた」。左足で軽く触れたボールが、GKをあざ笑うかのようにゴール右へ吸い込まれた。同27分には駄目押しのゴールを挙げ、日韓対決にケリをつけた。

 勝ち越し弾後には恒例のゴールパフォーマンスを披露した。フィールドプレーヤー全員が集まり佐藤を先頭に隊列を組み、四股から突っ張り。左太腿裏痛で欠場したDF森脇が考案した新作は相撲パフォーマンスだ。「みんなが“佐藤部屋”に入門できた。親方がしっかり仕事をしてくれた」と森脇。佐藤は「日本らしいパフォーマンスができた」と胸を張った。

 リベンジの思いも強かった。準々決勝アルアハリ戦では一時は同点となるゴールを奪いながら、後半36分にGKとの1対1を外した。悔しさは日に日に増していた。「極論として、ストライカーとしてチャンスはすべて決めたい」。今季最後の一戦を納得のいく形で終えることができた。

 これで今大会通算3得点で、得点ランクのトップに躍り出た。広島にとっては今季公式戦初の逆転勝利でもあった。「これまでいろんなプレッシャーがあった。久しぶりに家族のもとに帰れるし、とにかくゆっくりしたい」。J1初制覇からトヨタ・クラブW杯への挑戦。1年間をフルに戦い抜いた佐藤の表情は、充実感で満たされていた。

 ▼日本サッカー協会・大仁会長 来年はACL王者しかアジアからクラブW杯に出られないしJリーグから(ACLの)チャンピオンが出てほしい。

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