寿人、胸張る“世界５位”「自分たちらしさ出せた」

＜蔚山・広島＞後半、２点目のゴールを決め、指を突き上げて喜ぶ広島・佐藤

クラブＷ杯５位決定戦 広島３－２蔚山

（12月12日 豊田）
　広島・佐藤がＪリーグ王者の意地を見せつける２発で今季を締めくくった。まずは同点で迎えた後半１１分。左サイドからのクロスに走り込み、相手ＤＦと競り合いながらも、左足ワンタッチでゴールに流し込む鮮やかな勝ち越しゴール。さらに後半２７分にも追加点を奪い、チームを“世界５位”に導いた。

　「この前は自分チャンスをものにできなくて準決勝に進めなかったので、何としても勝利につながるゴールを決めたかったし、５位と６位で終わるのは全然違うと思っていたので、しっかりしたゲームができてよかった。自分たちらしさは出せたと思う」。

　世界舞台で４強入りはならなかったが、しっかりとアジア王者を破り、チームのポテンシャルをあらためて感じ取った。来季は連覇が懸かるリーグ戦、そしてＡＣＬでの戦いが待つ。「非常にハードなシーズンになると思うが、きょうのようなゲームをすればアジアでも勝ち抜くことはできる。しっかりと見据えてやっていきたい」。来季に向け、佐藤は早くも言葉に力を込めた。

　▽山岸の話　ヒサ（佐藤）がフリーでシュートを打ったとき、ボールが来そうな感じがした。来年につながる勝利。