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新潟 4発で朗報呼んだ!奇跡のJ1残留に歓喜

[ 2012年12月2日 06:00 ]

<新潟・札幌>残留を決め、新潟イレブンが喜びの輪をつくる

J1最終節 新潟4-1札幌

(12月2日 東北電ス)
 新潟は札幌に快勝した試合が終わってから3分後。スタジアムに神戸、G大阪の試合結果と「J1残留が確定しました!」とアナウンスが響いた。不安そうだった新潟イレブンの喜びが爆発。本間主将は歓喜の輪で涙を流した。

 残り2試合で残留圏の15位とは勝ち点5差。絶望的な状況から前節に優勝を争う仙台を破って望みをつなぐと、この日は優勝を“アシスト”した広島と柳下監督の古巣・磐田がライバルを叩いてくれた。

 仙台戦で退席処分の柳下監督がベンチ入り禁止、ゲームメーカーのミシェウが累積警告で出場停止だった。それでも前半8分、8月に大宮から加入して9試合目の出場となった坪内が先制点。左クロスのこぼれ球を振り返りざまに決め「まぐれ。10回やって1回入るか」と話したが、右サイドバックながらゴール前へ果敢に詰めた姿勢が得点につながった。残留争いのライバル大宮からシーズン中の移籍は「最後の最後まで悩んだ」という。それでも「自分の選択は間違っていなかったと思います」と胸を張った。

 得点力不足で序盤から低迷し、5月には黒崎監督が退任。後任の柳下監督は落ち着いてボールを動かし、クロスを得点に結びつける攻撃を浸透させた。試合後のセレモニーでは、その柳下監督の続投も発表。スタンド観戦の指揮官は「監督がいないと、こんなにいいプレーができるのか」と選手たちを皮肉りながらも「ホッとしている。それが本音」と笑顔を見せた。04年の昇格から10年目の来季も戦う舞台はJ1。本間主将は「もう残留で満足してくれる人はいない。10年目はいい結果を出したい」と決意を口にした。

 <残り2戦で5差逆転>前節の17位から逆転で15位となり、J1残留。32節終了時で残留圏内の15位との勝ち点差は「5」あった。1シーズン制となった05年以降、降格圏にいながら残り2試合で逆転残留したのは08年千葉、10年神戸に次いで3チーム目。残り2試合で勝ち点5差を逆転したのは05年以降では最大逆転残留だ。

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