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駒野、森崎兄弟ら輩出!「育成クラブ」のお手本・広島

[ 2012年11月25日 06:00 ]

<広島・C大阪>森崎浩(左)の優勝メダルにキスをする佐藤(右)

広島 J1優勝

 優勝の原動力になったのは森崎兄弟、森脇、高萩ら広島ユース出身者だ。日本一の育成型クラブを目標に掲げる広島は94年、安芸高田市内にJクラブで初めてユース選手の寮「三矢寮」を新設した。15~18歳の選手は全員が寮生活を送り、市内の吉田高に通学している。日本代表の駒野(現磐田)、槙野(現浦和)もここから巣立った。

 寮では栄養士の指導で昼食の弁当を含め三食を管理し1日約4000キロカロリーを摂取している。望月一頼ユースダイレクターが「サッカー選手として成長させるために人間として成長させることが大事」と語るように学業や人間形成にも力を注ぐ。

 トップとの垣根の低さも特長。毎週火曜にユースから10人ほどがトップの若手と練習しプロのレベルを肌で感じている。また森山佳郎ユース監督がトップの練習に参加しトップの戦術をユースに還元するしくみもある。

 「練習場が一緒だからやりやすいし交流も盛んにやってきた」と望月氏。来季トップ昇格が内定しているU―19日本代表MF野津田岳人も高2からトップの練習に参加してきた。広島の将来を担う若者たちが、プロで活躍する日を思い描きながらきょうもトレーニングに励んでいる。

 ▼森脇 このチームで絶対優勝したかった。(今季は)団結が大きかった。人任せにせず、自分たちの仕事を全うしたのがよかった。広島は俺を大きくしてくれた。多少の恩返しはできたかな。

 ▼森崎和 ここ数試合は早く決めたい、逃したらどうしようという気持ちだった。今はホッとしている。(過去に)選手を辞めたいという時期もあったが、サポーターのおかげでやってこられた。

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2012年11月25日のニュース