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本田、王様ファッション封印!ジャージー移動で負担軽減

[ 2012年11月14日 06:00 ]

ジャージー姿でマスカットの空港に到着した本田圭佑

W杯アジア最終予選B組 日本―オマーン

(11月14日 マスカット)
 W杯アジア最終予選オマーン戦(14日)を控える日本代表は12日夜に決戦の地となるオマーン・マスカットに到着した。MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は移動の負担を軽減するため、珍しくジャージー姿で移動。生活拠点を置くモスクワとの寒暖差は約35度、全体練習合流から3日目で試合を迎える厳しい条件を克服するため、ファッションに対するこだわりを封印した。
【予想スタメン W杯アジア最終予選】

 違和感があった。12日午後8時。カタールでの事前合宿を打ち上げ、ドーハ国際空港に姿を現した本田は紺にオレンジ色のラインの入ったチームジャージーを着ていた。コーディネートの問題からか、トレードマークのサングラスもなし。代表活動中の移動は通常、スーツ姿でビシッと決めているだけに、報道陣から「珍しいね」と聞かれると「ホンマやね」と苦笑いを浮かべた。

 これまで本田はピンクのダウンベストや黄色いロングコート、青いロングマフラーなど独特の感性を生かした服装で注目を集めてきた。過去に元日本代表の中田英寿氏が帰国時に成田空港を歩く姿がショーのようであることから「成コレ」という言葉が生まれたが、中田氏の引退後は本田が後継者とされてきた。赤いフェラーリで空港に乗りつけて周囲の度肝を抜いたこともある。

 関係者は「(本田)圭佑は子供に夢を与えるために普段から服装などに気を使っている」と説明した。本田は名古屋時代はファッションに無頓着だったが、欧州移籍後はサッカー少年の憧れの存在であることがプロの役割であることを自覚。身だしなみに気を使うようになった。だが、今回は過密日程に加えて中東の猛暑もあり、移動の負担を軽減して少しでも良い状態で試合を迎えるため、チームメートと同様にリラックスできるジャージーを選んだ。

 冒頭15分のみが公開された試合前日練習で、本田はボール回しなどで心地良さそうに汗を流した。今最終予選で4得点を記録。FW三浦知(J2横浜FC)が94年米国、98年フランス大会の最終予選でマークした日本人最多ゴールに並んでおり、オマーン戦では前人未到の記録への期待もかかる。「今までやってきたことをベースにして、それにプラスアルファを意識してやっていく」。勝てば5大会連続のW杯出場に王手がかかる一戦に向け、ファッションへのこだわりを封印。文字通り、なりふり構わぬ姿勢で勝利を目指す。

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2012年11月14日のニュース