×

鹿島、残留争い抜け出せん…ナビスコ王者が降格危機

[ 2012年11月8日 06:00 ]

<大宮・鹿島>前半、大宮・青木(左)と競り合う鹿島・興梠

J1第31節 鹿島0-0大宮

(11月7日 NACK)
 終了の笛が響くとジョルジーニョ監督はベンチで手を叩いて選手を称えた。J1残留争いの渦中にいる同士の大宮との直接対決はスコアレスドロー。指揮官は「ナビスコ杯で120分戦って精神的にも体力的にもストレスがあったことを考えれば素晴らしい試合だった。勝ち点2を失ったのではなく勝ち点1を拾ったという思い」と納得の表情を浮かべた。

 清水との120分の激闘を制したナビスコ杯決勝から中3日。ジョルジーニョ監督は優勝決定直後の国立競技場の控室で「優勝は良かったけど、大宮戦は別もの。気持ちを切り替えよう」と選手にゲキを飛ばした。優勝の余韻に浸ることなくすぐに気持ちを切り替えられるメンタリティーは国内最多16冠を積み上げてきたクラブの財産。前半30分の岩政のバー直撃のヘッドなど12本のシュートを放ち、最低限の結果を手にした。

 もっとも過去の公式戦で11勝4分け1敗と“お得意さま”としてきた大宮から白星を奪えなかったことを手放しに喜べるはずはない。岩政は「チームの何人かに引き分けでOKというムードがあったのは事実。僕は勝ちきりたいと思っていたけど…」と厳しい表情を崩さなかった。J2降格圏の16位G大阪との勝ち点差は5。残留争いから完全に脱出することはできなかった。残り3試合、試練は続く。

続きを表示

2012年11月8日のニュース