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カズ W杯1勝 史上初16強!「少しは貢献できたかな ゴールも近いかな」

[ 2012年11月8日 06:00 ]

<日本・リビア>勝利の収め村上(左から2人目)と抱き合って喜ぶ三浦(左端)

フットサルW杯1次リーグC組 日本4―2リビア 

(11月7日 バンコク)
 フットサルW杯1次リーグ最終戦に臨んだ日本はリビアを4―2で下し、今大会初勝利を挙げた。三浦知良(45=J2横浜FC)は巧みなフェイントなどで場内を沸かせて日本を勢いづかせ、勝利につなげた。通算成績は1勝1分け1敗の勝ち点4でC組3位となったが、各組3位の上位4チームに入ることが確定し、4度目の出場で初の決勝トーナメント進出が決まった。11日の決勝トーナメント1回戦で、A組1位のウクライナかB組1位(未定)と対戦する。

 歴史は動いた。ついに日本フットサル界の大願は成就した。カズも青き歓喜に酔いしれる。初めて味わうW杯の勝利、日本代表にとっても初の決勝トーナメント進出。その味は格別だ。試合後の第一声で、W杯直前にメンバー落ちした仁部屋(バサジィ大分)、滝田(ペスカドーラ町田)の名前を挙げたのは、いかにもカズらしかった。

 「仁部屋、滝田らずっとやってきた仲間がいて僕はまだ3週間。僕がチーム力を上げる役目を果たすには1次リーグ突破というのが最低条件だと自分にプレッシャーをかけてやってきた。少しはフットサル界に貢献できたかな」。万感がこもっていた。

 出場時間は6分16秒。試合ごとに前を向く機会は増え、「ゴールも近いかな」と笑う。むろん、カズがもたらす効果はピッチの中だけではない。「監督は言うんだ。食事中やバスの中でもカズが笑うだけで、みんながホッとするって。DFのやり方も短期間でこんなに学ぶ選手はいないって」。偉大な実績を感じさせない謙虚さと貪欲な姿勢が、日本代表を戦う集団に変えた。

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2012年11月8日のニュース