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清水 また準V…大前 同点弾もあと一歩届かず悔し涙

[ 2012年11月4日 06:00 ]

<鹿島・清水>鹿島・昌子(左から2人目)に倒される清水・大前(右)

ナビスコ杯決勝 清水1-2鹿島

(11月3日 国立)
 オレンジのユニホームが、ピッチに崩れ落ちた。清水は96年以来2回目の頂点に、あと一歩届かず。一度は同点弾となるPKを後半32分に決めた大前の目にも悔し涙がにじんだ。「タイトルを獲りたかった。相手のPKの後、すぐ冷静に決められたのは良かったが、いいプレーをしても結果として負けていては…」。歓喜の鹿島イレブンの姿を唇をかみしめながら見守るしかなかった。

 清水が前回決勝に進出した08年の大分戦はメンバーから外れ、スタンドで0―2の敗戦を脳裏に焼き付けた。エースストライカーに成長して迎えた「雪辱」のチャンス。延長開始直後に腰を強打しながらピッチに立ち続けたが、意地の一発も「空砲」に終わり無念さが募った。「鹿島には(昨年元日の)天皇杯(決勝)でも負けている。今季中に悔しさを晴らす」と残るリーグ戦、天皇杯に視線を向けた。

 史上最年少でヤングヒーロー賞を受賞したMF石毛は後半ロスタイム、左からシュートを放った場面を「(大前)元紀くんに(パスを)出していた方が(得点の)確率が高かった」と猛省。「この負けは忘れません」。苦い経験を糧に18歳は再出発を期した。

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2012年11月4日のニュース