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先発濃厚だ!カズ フットサル代表デビューはブラジル戦

[ 2012年10月23日 06:00 ]

ファンにサインするカズ

 フットサルW杯タイ大会(11月1日開幕)に出場する日本代表に選出された三浦知良(45=J2横浜FC)が、24日の親善試合ブラジル戦(東京)で先発デビューする可能性が22日、高まった。名古屋合宿を打ち上げたミゲル・ロドリゴ監督(42)が示唆したもので、ポジションはアラ(サイド)を基本に展開の中ではピボ(FW)、フィクソ(守備的な位置)の全ての役割を託すことを明言。カズが自身の歴史に新たな1ページを刻む。

 ついにカズのデビュー戦が決まった。それも栄えある5人に名を連ねて。24日のブラジル戦を控え、ロドリゴ監督は「先発はまだ分からない。でも私のチームではシンボリック(象徴的)な選手を置く傾向にある」と不敵に笑った。選手の入れ替えが自由なフットサルでも先発の5人はチームを象徴する選ばれし者。明言こそ避けたが、カズの雄姿をイメージしているのは明らかだった。

 「先発?準備するだけだよ」。カズはその時に向け、淡々と準備する。合宿当初こそフットサル独特な動きに戸惑いも見せたが、日々、加速度的な進歩を見せる。ポジションは「アラが基本だが、状況次第ではピボもフィクソもやってもらう」とロドリゴ監督。キングの万能ぶりにも期待を寄せていた。

 この日、日本代表はブラジル―Fリーグ西選抜戦(浜松)を視察した。フットサルW杯4度優勝の王者はエースのファルカンを温存しながら6―3と圧倒する個人技の高さを披露。カズは「強いし、うまい。どんなテンションで来るか分からないけど、自分が全力を尽くすということを心がけたい」と武者震いした。サッカー日本代表時代は3度対戦し、3連敗。相手に不足はない。

 この日で名古屋合宿は打ち上げ。練習後、カズは自主的にPK練習にも励んだ。サッカーの世界では、相手GKが「(止めるのは)ノーチャンス」と恐れるほどのPK技術を誇るが、ゴール幅3メートルのフットサルでは勝手が違う。カズも「イチかバチかだね」と笑うが、すさまじかったのは、そのゴールへの執念だ。00年12月、サッカー日本代表の韓国戦以来12年ぶりに青いユニホームを着たカズは、新愛称「SAMURAI5」の“象徴”として代表に帰って来る。

 ▽フットサルのポジション サッカーのFWに当たるのが「ピボ」(1人)。ポルトガル語で「中軸」を意味し、得点力はもちろんポストプレーなどの役割も求められる。MFに当たるのが「アラ」(2人)。ポルトガル語で「翼」を意味し、攻守の切り替え、体力、スピードのほかゴール前では決定力も必要とされるオールラウンダー。DFに当たるのが「フィクソ」(1人)。ポルトガル語で「固定」を意味し、守備の要であると同時に攻撃では最後方で司令塔にもなる。GKに当たるのが「ゴレイロ」(1人)。

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