目標は高いほどいい…本田「これで勝ったら、この先面白くない」

＜日本・ブラジル＞前半、ダビド・ルイス（右）と競り合う本田

国際親善試合 日本０－４ブラジル

（10月16日 ウロツワフ）
　両チーム最多の５本のシュートを放つも無得点に終わった本田。試合後は４失点の大敗を「想定外」としながらも、「でも何か不思議にうれしくて。サッカーやってて、久しぶりにこんなに楽しめた」と振り返った。

　俺は俺――。それを証明することはできなかった。ブラジルにはＦＷネイマールがいるが、所属するＣＳＫＡモスクワや一部報道で「似ている」と言われた時期があった。髪形などの風貌に特化していたとはいえ、好意的には捉えなかった。常に自ら考え、成長し続けてきた男にとって“誰かと同じ”ことは本意ではない。そのネイマールが目前で２得点１アシスト。ゴール前の精度の違いをまざまざと見せつけられた。

　それでも悲観はしていない。「勝ったら勝ったで偉そうにできて良かったかもしれないけど、これで勝ったなら、この先、面白くない。（目標のＷ杯優勝は）当然でしょ。負け惜しみではなく、スコアほどの差は感じていない」。２年後のＷ杯、ポーランドで味わった屈辱をブラジルで返すことを誓っていた。