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カズ フットサル日本代表入り デビューはブラジル戦

[ 2012年10月12日 06:00 ]

フットサル日本代表入りしたカズは報道陣の質問に答える

 日本サッカー協会は11日、フットサルW杯タイ大会(11月1~18日)に向けた名古屋合宿と親善試合のブラジル戦(24日、東京)、ウクライナ戦(27日、旭川)に臨む日本代表16選手を発表した。J2横浜FCのFW三浦知良(45)も順当に選出され、ブラジル戦での日本代表デビューが確実となった。またフジテレビがCS放送でウクライナ戦の中継を決定するなど、カズ効果はとどまるところを知らない。

 胸に光る王冠。横浜FCの練習後、カズはプーマ社が愛称「キング」をイメージして製作したTシャツに着替え、吉報を受けた。W杯に向けた強化合宿、親善試合に臨む日本代表入りが決定。ロドリゴ監督は、カズを「大きなトピック。一瞬の駆け引き、隙を突いてシュートを打てるシューター」と高く評価しており、ブラジル戦での代表デビューも確実となった。

 プロ生活をスタートした国。カズの原点でもあるブラジルとの一戦は特別なものだ。サッカー日本代表時代の95~97年には3度対戦し3連敗。種目は違うが、今回は15年ぶりの対戦となる。「日本代表のユニホームを着るのは楽しみ以上のものがある。ブラジルはいつまでも(強い)ブラジルであってほしい。(サッカーの)W杯の8強とかで負けると、今でも失望するし、フットサルの世界でも飛び抜けた力がある」と強烈に意識する。

 W杯初戦の前哨戦でもあるブラジル戦。16日からは名古屋合宿に突入し、19日にはW杯登録メンバー14人への絞り込みを経て臨む。フットサルには試合中の交代が自由というルールがあり、先発かどうかは分からないが出場は間違いない。「チームの輪、連係を高めたい。ブラジルとは11月1日のW杯初戦でも当たるから(戦術など全てを出すのか)位置付けが難しい。もちろん全力でやるけど、あまり(強い部分を見せて)驚かせてもね」と不敵に笑った。

 日本協会関係者によれば、W杯を中継するフジテレビではブラジル戦をCSでダイジェスト放送し、W杯前最後の試合となるウクライナ戦をCSで生中継することを内定。さらに地上波の中継も検討しているという。「入場券も完売みたいだね。(観客を)がっかりさせる試合はしたくない」とカズ。注目度は高まるばかり。まずはデビューで“王冠”以上の輝きを放つ。

 ▽フットサルの主なルール 1チーム5人(GKを含む)。試合中一度退いても何度でも自由に交代できる。試合は20分ハーフで行われる。ピッチの大きさは縦38~42メートル×横20~25メートル(国際試合)でサッカーの約4分の1。主要なルールはサッカーと同じだが(1)キックイン、壁なしのFKなどは4秒以内に行う(2)退場者が出ても相手が得点した場合、交代要員を補充できる(3)オフサイドがない、など独自のルールもある。

 【カズのブラジル戦】

 ▼95年6月6日(英国リバプール) 親善大会のアンブロ杯で対戦し、0―3で敗戦。ジェノアに所属していたカズは中山と2トップを組んで先発フル出場も無得点。出場停止の柱谷に代わってキャプテンマークを巻いてプレーした。

 ▼95年8月9日(国立) 日本ブラジル修好100周年を記念した親善試合で1―5で大敗。ジェノアからV川崎に復帰したカズはフル出場したが無得点。2トップを組んだ福田が得点して一矢を報いた。

 ▼97年8月13日(長居) 2年ぶりに親善試合で対戦し0―3で完敗。カズは3―6―1の1トップでフル出場したが、相手に押し込まれた状況で前線に孤立。前半28分にこぼれ球を狙ったが得点につながらなかった。

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