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益子が決勝弾!福島U J1新潟から大金星

[ 2012年10月11日 06:00 ]

<新潟―福島UTD>後半、決勝ゴールを決め、チームメートと喜ぶ福島UTD・益子(中央)

天皇杯3回戦 福島ユナイテッド1-0新潟

(10月10日 東北電ス)
 天皇杯3回戦は16試合を各地で行い、東北社会人リーグの福島ユナイテッド(福島)が1―0で新潟を破る番狂わせを演じた。4回戦以降の組み合わせは11月に抽選で決める。

 試合終了のホイッスルが鳴ると選手たちは両手を高く上げて喜びを爆発させた。2週間ほど前の新潟との練習試合で大敗。初の4回戦進出に時崎悠監督(33)も「試合前から“勝てないだろう、勝てるわけがない”とプレッシャーをかけずに割り切ってやってくれと言っていた。自分たちの持ち味を出せた試合だった」とかすれた声で喜びをかみしめた。

 7日には、東北社会人リーグの試合があったため中2日の強行軍も、相手を上回る動きだった。後半開始直後、右クロスからの益子のボレーシュートはバーを直撃。18分、再び同じ形をつくり、今度は益子が頭で決めた。益子は「次は絶対に入れようと思っていた。練習通りの形ができてよかったです」と笑顔を見せた。

 福島第1原発事故の影響で除染作業が必要となった練習グラウンドは使えず、県内外を転々とする。そんな福島ユナイテッドの粘り強さに、ホームチームにブーイングを送った新潟サポーターは大きな励ましの声援を送った。13日には全国社会人大会の1回戦が行われるが、益子は「これで自信を持って戦える。この勢いで勝ち進みたいです」と前を向いていた。

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2012年10月11日のニュース