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カズ“サイン攻め”!知将から宿題 作戦パターン覚えよ

[ 2012年9月26日 06:00 ]

ミニゲームで軽快な動きを見せる三浦(左から2人目)

 フットサル日本代表候補は25日、名古屋合宿2日目に入り、戦術的なメニューに突入した。J2横浜FCの三浦知良(45)は主にピヴォ(FW)でプレー。練習後には守備、CK、キックインの際、20~30種類に及ぶサインプレーの習得を命じられたことを明かした。横浜FCの練習の兼ね合いで、午前練習後にチームを離れた。10月1日から始まる静岡合宿のメンバーは28日、発表される。

 カズが猛烈な“サイン攻め”に遭った。と言ってもファン、サポーターからの話ではない。スペイン人の知将ロドリゴ監督からの重要なミッションだ。「CKのサインプレーだけでも10個以上ある。守りやキックインのも含めると20~30個、かなりの量。ビデオを渡すから覚えてくれ、と」。想像以上の緻密さにキングも目を丸くした。

 前日も夕食後に、同じく初招集の森岡とともに補習を課された。主にスペインリーグの映像を教材にして約30分間。カズは「守備のやり方を20個以上見たかな。ほとんど忘れちゃったけど。あんまり勉強が好きな方じゃないんで」と笑う。それでも練習中はロドリゴ監督や同僚を質問攻め。まさに向上心の塊だった。

 合宿2日目。練習は戦術的なメニューに突入した。カズはFWに当たるピヴォを務めたが、GKを除く4人で構成する布陣は変幻自在だ。「3―1、2―2、(全員守備の)4という布陣もある。(ロドリゴ監督と)“体の小さな日本は0トップで(DFの)裏を抜ける形が合ってる”という話もした」。得意のボールをまたぐシザースフェイントも2度披露した。全ての布陣を難なくこなしたカズ。ロドリゴ監督は「非常にインテリジェンスが高い」とうなった。

 12年ぶりの日本代表合宿。食事中は自然とカズを中心に輪ができ「フットサルの歴史を変えるのは俺じゃない。君たちだ。なでしこも同じような境遇だったけど、1年半で大きな差ができた。自分たちも頑張ろう」と話し合った。26日午前の横浜FCの練習に参加するため午前練習後にチームを離れ、横浜に戻ったが、ロドリゴ監督の戦術が盛り込まれたDVDをかばんに忍ばせ「新幹線の中で見ていくよ」。充実の2日間を終え、カズは颯爽(さっそう)とコートを後にした。

 ▼フットサルの主なルール 1チーム5人(GKを含む)。試合中一度退いても何度でも自由に交代できる。試合は20分ハーフで行われる。ピッチの大きさは縦38~42メートル×横20~25メートル(国際試合)でサッカーの約4分の1。主要なルールはサッカーと同じだが(1)キックイン、壁なしのFKなどは4秒以内に行う(2)退場者が出ても相手が得点した場合、交代要員を補充できる(3)オフサイドがない、など独自のルールもある。

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