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2発1Aも審判に暴言…柳下監督、ブルーノ・ロペスにダメ出し

[ 2012年9月7日 14:19 ]

<新潟・新潟医療福祉大>1本目に出場し2得点1アシストと活躍したブルーノ・ロペス

 J1新潟は6日、聖籠町のクラブハウスで新潟医療福祉大と練習試合(45分×2本)を行い、9―1で圧勝した。1本目に先発したFWブルーノ・ロペス(26)は2ゴール1アシストの活躍。9日の天皇杯2回戦(対サウルコス福井、新潟市陸上競技場)とリーグ終盤戦へプレー面では手応えをつかんだが、ハンドの判定に不満を示したため警告を受けて逆ギレ。柳下正明監督(52)から“ダメ出し”された。

 大学生相手の練習試合とはいえ、不振にあえぐロペスが結果を出した。試合開始直後に先制ゴールをアシストすると、5分にはFWミシェウ(30)のクロスを頭で合わせてチーム2点目。5―1とリードした40分にも豪快なドリブルシュートを決め、45分間で2ゴール1アシストを記録した。

 今季リーグ戦ではわずか3得点で、5月12日のアウェー浦和戦を最後に13試合ノーゴール。対外試合では久しぶりの得点に「非常に良い動きの中で、練習でやってきたことが出せた。意味のある練習試合だった」と満足そうな表情を見せた。

 新潟はリーグ最少の16得点でJ2降格圏の16位と低迷。責任感の強いブラジル人助っ人には悩める日々が続いている。だが、チームは0―1で敗れた1日のC大阪戦後から、ボール保持者に対するサポートの距離を縮めてミスを減らす練習を続けており、この日はまずまずの距離を保ちながら攻撃につなげた。ロペスも「選手間のいいコンビネーションが出せていた。シンプルに攻めることができた」と攻撃力アップへ手応えを示した。

 一方で、メンタル面では不安な部分ものぞかせた。自身最初のゴールを決めた後、上半身でトラップしようとしたボールが腕に当たり、主審がハンドと判定。異議を唱えてイエローカードを受けるとカッとなり、暴言を吐いてボールを蹴り飛ばした。これには柳下監督も2得点を評価するどころではなく「あれじゃゴール前に退場している」とオカンムリ。ロペスもさすがに反省し、試合後はしょんぼりしていたが「きょうのような動きを天皇杯のみならずリーグ戦で生かしていきたい」と前を向いた。昨季チーム得点王の復活なくしてチーム浮上は望めない。公式戦でもこの日の練習試合と同様、結果を出していくしかない。

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2012年9月7日のニュース