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FWもいける!宮市、快足ドリブルで相手かく乱

[ 2012年9月3日 07:02 ]

<ウィガン・ストーク>後半35分から移籍後初出場を果たしたウィガンの宮市がドリブルで攻め込む

プレミアリーグ第3節 ウィガン2―2ストーク・シティー

(9月1日)
 今季ウィガンに期限付き移籍したFW宮市亮(19)が1日、ホームのストーク戦で後半35分から途中出場。移籍後リーグ戦初出場した。

 昨季所属したボルトンでの定位置だったウイングではなく、FWとして10分間プレー。シュートこそなかったが、持ち前のスピードで攻撃陣を活性化させ、新たな可能性を感じさせた。試合は2―2で引き分けた。

 圧倒的なスピードでかく乱した。宮市は2―2の後半35分から途中出場。移籍後リーグ戦初出場を果たすと、同ロスタイムに前線へのスルーパスに反応した。ボールを受けペナルティーエリア内に進入。相手DFショークロスはタックルで止めざるを得なかった。PKかと思われたが、判定はノーファウル。宮市は「映像を見ないと分からないが、(主審に)PKを取ってほしかった」と残念がったが、あらためて快足を見せつけた。

 ポジションはボルトンやアーセナルで担ったウイングではなく、2トップの一角。「急にトップで出ることになった」と、いきなりのポジション変更だったが、戸惑いは見せずに攻撃にアクセントを加えた。宮市は10分間を振り返り「どんどんボールが出てくるので絡んでいけばチャンスも増える。長い時間使ってもらえるように頑張りたい」。手応えをつかむとともに、新たな可能性に胸を躍らせた。

 新天地にも溶け込んできている。まだ部屋は決まっていないが、チームメートのGKハブシの自宅に滞在。同僚の手料理も堪能している。「チームメートに助けられているし、プレー面でもチームスタイルの違いなど楽しんでやれている」。昨季に続きアーセナルでのプレーはかなわなかったが、楽しみながら前進している。

 6日の親善試合UAE戦と、11日のW杯最終予選イラク戦を戦う日本代表からは漏れた。それでも「代表には入りたかった。ただ、これでチームにいられる期間が延びたので、もっとコミュニケーションを取れる」と前向きだ。まずはウィガンで「トップの宮市」として地位を確立し、代表復帰を目指す。

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2012年9月3日のニュース