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レアル逆転1冠!バルサ下し4年ぶり9回目V

[ 2012年8月31日 06:00 ]

<R・マドリードVSバルセロナ>笑顔でトロフィーを手にするペペ(左)とC・ロナウド

スペイン・スーパーカップ第2戦 Rマドリード2―1バルセロナ

(8月29日 マドリードで)
 第2戦が29日に行われ、昨季リーグ王者レアル・マドリードがホームで同スペイン国王杯覇者バルセロナに2―1で競り勝ち、2戦合計4―4ながらアウェーゴール規定で4年ぶり9回目の優勝を決めた。序盤の攻勢で2点を奪ったレアルがバルセロナの反撃を1点にしのぎ逃げ切った。

 終了の笛にスタンドを埋めた8万5454人の地元観衆が沸いた。バルセロナを下してシーズン最初のタイトルを獲得。公式戦1分け2敗と出遅れていたレアルが価値ある今季初勝利を挙げた。

 「早い時間帯の2得点で自信を持って戦うことができた。後半は疲れからペースが落ちたけど勝利に値する内容だった」

 エースのC・ロナウドが満足げに振り返った。序盤から攻勢に出ると前半11分にイグアインが先制点。さらに8分後にはエース自ら追加点だ。いずれも速攻から相手DFのミスを突いて着実にゴール。前半終了間際には1点を返されたものの、退場で10人になった宿敵を相手に数的優位を生かして試合を終わらせた。

 王者の意地を示した。昨季はいずれもリーグ新記録の勝ち点100、チーム得点121をマークして4季ぶりにV奪回。だが、今季は集中力を欠いたプレーで26日のヘタフェ戦で敗れるなどリーグ開幕2試合で11季ぶりの白星なし。1分け1敗の勝ち点1で14位に沈み、連勝発進の首位バルサに早くも勝ち点5差をつけられた。その宿敵とのスーパー杯第1戦でも敗れ、これ以上の負けは許されない崖っ縁だ。

 モウリーニョ監督は「スーパー杯制覇やバルサ撃破はどうでもいい。重要なのはヘタフェ戦の内容が偶発的なものか選手の心構えの問題か知ること」と結果以上に選手の戦う姿勢を重視。指揮官に「夏休み中か?」とカツを入れられた選手も、故障明けのDFペペが警告覚悟の激しい当たりで勝利への意気込みを示すなど熱が入ったプレーで応じた。

 「今はこの勝利を味わいたいけど、もうリーグでの失敗は許されない」とC・ロナウド。今季初タイトルは目標に掲げるリーグ連覇と10度目の欧州CL制覇への踏み台にすぎない。レアルのシーズンはここから始まる。

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2012年8月31日のニュース