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クルピ新監督 柿谷の成長に期待「大人になった」

[ 2012年8月30日 06:00 ]

笑顔で練習を見つめるC大阪のクルピ監督

 C大阪のレヴィー・クルピ新監督(59)が29日、関西国際空港着の航空機で来日し、大阪市西成区のクラブハウスで就任会見に臨んだ。ブラジルでは自叙伝の執筆に専念していたが、それを中断して愛着あるクラブへ復帰した指揮官。かつては度重なる遅刻に怒りを爆発させたこともあるMF柿谷に話題が及ぶと、以前の“わだかまり”を感じさせることなくハッパをかける言葉を送った。

 「ひと皮むけたと聞いているし、一緒に仕事をするのが楽しみ。彼には(海外移籍した)乾や清武、そして(香川)シンジのたどった道を歩んでいってほしい」

 09年6月からJ2徳島へ移籍していたこともあり、柿谷とは約3年ぶりの再会となった指揮官。「自分は3試合を戦って3引き分けより、1勝2敗の方がいい。引き分け狙いをしたくないし、見て楽しいサッカーというセレッソの伝統を失いたくない」。自らの代名詞でもある自由な攻撃サッカーを目指していく中で、ここまで公式戦11得点の22歳がキーマンになることは間違いない。

 会見後はさっそく2時間以上の練習を行い、紅白戦では主力組の2トップに柿谷を据えた新監督。「曜一朗は大人になった」と背番号13の姿に目を細めれば、柿谷本人も「自分からもレヴィーにぶつかっていきたい」と共闘を誓った。チームは現在14位。心身ともに成長した22歳を生かしながら、帰ってきた名伯楽がセレッソをJ1残留に導く。

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2012年8月30日のニュース