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英国各紙、本拠初陣弾を絶賛!「香川はアート」

[ 2012年8月27日 06:00 ]

前半35分、ゴールを決めて喜ぶマンチェスター・ユナイテッドの香川。左はビディッチ

プレミアリーグ マンチェスターU3-2フルハム

(8月25日 マンチェスター)
 25日のフルハム戦でプレミアリーグ初得点を決めたマンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が26日、英国各紙から絶賛された。主要4紙のうち3紙の採点で両クラブトップ、2紙でMVPに選出。デビュー2戦目のホーム開幕戦でチームを3―2の勝利に導く活躍が早くもサッカーの母国で認められた。イングランド代表FWルーニーが右足を負傷し、ますます救世主としての期待が高まってきた。

 サッカーの母国が香川の決めた初ゴールの余韻に酔いしれた。フルハム戦から一夜明けた26日、地元紙は絶賛の嵐と化した。高級紙オブザーバーには「香川はアート。ルーニーの役割を継承」の見出しが躍り、ファーガソン監督が探し求めていた逸材と報じた。厳しい目で知られる英紙のうち中2紙でMVPに選出されるなど、文字通り最大級の評価を受けた。

 同リーグで日本人3人目のゴールは前半35分に挙げた決勝弾だが、香川に浮かれた様子はない。「喜んでいる暇はない。恐ろしいまでに冷静だ。まだまだ僕はここで結果を残していく必要がある。まだ物足りない」。ベンチを見ればルーニー、ウェルベック、ギグスら世界の猛者がそろう。「ブンデスよりレベルは高い。ビッグクラブでは1試合だけ(の活躍)では外されるケースも多い」。言葉に実感がこもっていた。

 香川が得点を忘れるほど悔しがったのが前半38分、ポスト直撃の左足シュートだ。「イメージ通り。あれを決めればさらにインパクトを残せる」。そんな香川にファーガソン監督は「非常にいい。(本拠地)デビュー戦であれだけのプレーができたのだから」と目を細める。マンUの中盤で公式戦年間2桁得点は04~05年のスコールズ(12点)が最後だ。香川には8年ぶりの大台突破が期待されている。

 フルハム戦ではルーニーが右太腿を負傷し、指揮官も全治4週間の見通しを示した。ますます香川に対する期待が高まる。まだ2戦目、ゴール前での縦パスなど香川の欲しいパスはなかなか出てこない。「そういうことも要求して辛抱強くやっていきたい。試合を重ねるごと、絶対にやっていける自信がある。一戦一戦、結果を残していくことが大事」。英国中を酔わせた初ゴールも香川にすれば、通過点にすぎない。

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2012年8月27日のニュース