×

香川、ルーニーと“初コラボ弾”「本当に幸せ」

[ 2012年8月13日 06:00 ]

ハノーバー戦の後半、決勝ゴールを決めるマンチェスター・ユナイテッドの香川

 香川―ルーニーの“日英ホットライン”から初ゴールが生まれた。マンチェスターUの日本代表MF香川真司(23)が11日、アウェーの親善試合ハノーバー戦にボランチとトップ下でフル出場。3―3で迎えた後半40分にイングランド代表FWウェイン・ルーニー(26)のアシストでプレシーズン2点目をマークして、20日のリーグ開幕戦(対エバートン)での先発出場に向けて大きくアピールした。

 無名の存在からスターへと飛躍したドイツの地で、香川が名門にふさわしい実力をあらためて証明した。ドルトムント時代に2年連続で得点した相性の良いピッチで決勝ゴール。移籍後初得点を決めた7月25日の上海申花戦以来3試合ぶり2点目は、ルーニーとの記念すべき“初コラボ弾”となった。「凄いチャンスをつくってくれるし、やっぱり絶対的な存在だなと。そういう選手とできるのは本当に幸せ」とアシストしてくれたエースに感謝の言葉を贈った。

 3―3で迎えた後半40分。きっかけも香川だった。高い位置で相手にプレスをかけてナニにボールが渡るのを見ると、ゴール前へダッシュ。ナニの右クロスからルーニーが頭で折り返したパスを、右足ダイレクトでゴール左隅に突き刺した。スタンドに向けて背番号26を両手で指し示して歓喜。ルーニーから「シンジのゴールも良かったよ。本当に冷静で頭の良い選手」と絶賛された。

 開幕前最後の試合で得点以上の収穫は、初起用されたボランチで適応能力を示したこと。4―4―2の中盤の底で先発。「いきなりだった」という不慣れなポジションでミスもあったが、後半2分にエルナンデスへスルーパスを送るなど長短自在のパスで攻撃の起点となった。後半28分からプレーした“本職”のトップ下だけでなく、ボランチでもプレーできれば希望する常時出場の可能性は大きく広がる。また一歩近づいた開幕スタメンへ「可能性はあると思うのでトライしたい」。15日の日本代表ベネズエラ戦(札幌)の後に、いよいよ世界最高峰のプレミアリーグでの戦いが始まる。

続きを表示

2012年8月13日のニュース