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北島らとロンドンで交流会を!沢 4強入りで選手村行き誓う

[ 2012年7月18日 06:00 ]

練習で笑顔を見せる沢

 沢が記念日に選手村行きを誓った。昨年7月17日のW杯決勝米国戦から丸1年の17日、なでしこジャパンはパリ郊外のクレールフォンテーヌで五輪直前合宿2日目の練習を実施。MF沢穂希(33=INAC神戸)はロンドンにある選手村入りを当面の目標に掲げた。ロンドンでの試合は準決勝からで、入村は早くても8月3日以降。競泳の北島康介やレスリングの吉田沙保里ら友人と再会を果たし、金メダル奪取の励みにする。

 1周年の記念日に沢が仲間との再会を誓った。1年前の7月17日はW杯決勝の米国戦。延長戦で劇的な同点ゴールを決め、PK戦を制して初めて世界の頂点に立った忘れられない日だ。

 「きょうになって1年前が決勝だったんだなって。あっという間の1年でした。凄いいいことも、凄い悪いことも、バランス良くある感じで山あり谷ありでしたね」

 波乱の1年を笑って振り返られるのも、再び大好きなサッカーに熱中できるようになったから。活力になっているのがアスリート仲間の存在だ。レスリングの吉田沙保里や競泳の北島康介らはともに金メダルを宿命づけられた友人。「沙保里ちゃんとはよく会うし、北島君にも金メダルを獲る難しさを聞いて勉強になった。私も含めてメダルを獲って笑顔で会いたいですよね」と“メダリスト交流会”をもくろむ。

 ただ、ロンドンで再会するにはノルマがある。1次リーグが地方開催となる女子サッカーは、日本が属するF組では1、2位通過した上に準々決勝(8月3日)を突破しなければロンドンの選手村には入れない。「せっかくの五輪だからロンドンまで行きたい。五輪に行かないと会えない選手もいますから」。金メダル獲得が最大の目標だが、仲間と再会することを当面の目標に掲げた。

 19日の親善試合フランス戦は“仮想準々決勝”。日本がF組1位で通過すれば準々決勝は米国、フランスが入ったG組の2位と対戦する。再戦の可能性があるだけに、佐々木監督は「勝利が自信になる。勝ちにこだわりたい」と必勝を義務づけた。準々決勝を制したら手にできる選手村切符。友人との再会を夢見て五輪6日前の前哨戦から本気モードで挑む。

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