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清武 決意の渡独!五輪目標を「金メダル」に上方修正

[ 2012年7月2日 06:00 ]

決意を書き込んだ代表ユニホームを手に、インタビューに答えるC大阪の清武

五輪代表メンバー発表前日

 男女のロンドン五輪代表各18人は2日に発表される。男子の関塚ジャパンのエースで、ドイツ1部ニュルンベルクに移籍するMF清武弘嗣(22)は1日関西空港発の航空機で渡独。出発前に五輪の目標を上方修正し、金メダルを標的に定めた。
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 C大阪でのラストマッチとなった浦和戦から一夜明けたこの日早朝、関西空港に現れた清武は反省の言葉を並べた。

 「きのう(30日)気持ちの弱点が表れたし、向こう(ドイツ)で気持ちの面をもっと強くすることができれば。プレッシャーがかかった中で結果を出したい。メンタルを成長させたい」。

 前夜は注目を一身に集めた一戦にもかかわらず緊張で何もできないまま途中交代。足りないものが浮き彫りとなった。ザックジャパンでは、ともに戦う本田や香川を見て「W杯(出場)がかかった試合の大事な場面で普通にいいプレーができている」と刺激を受けてきたが、あらためてメンタル面の弱さを痛感した。

 清武が、メンタル面を重視する背景には、ロンドン五輪がある。日本のエースとして臨むだけに、個人で良いプレーをするだけでなく、チームを引っ張らなければならない。強い精神力が必要なことは明白だ。

 だからこそ有言実行でいく。関西空港では報道陣が「意気込みを書いて」と差し出した日本代表のユニホームに「全てをかける!金メダル!」と記した。これまでも「メダルを獲りたい」と表彰台を目標に掲げていたが、上方修正した。そして「最初から負けにいくわけではない。日本の全ての皆さんの気持ちを持って戦う」と言い切った。どちらかといえばシャイな性格の清武には珍しい強気な言葉だった。

 2日発表のロンドン五輪代表に選ばれることは確実。ドイツではメディカルチェック、移籍会見を行う。その後練習にも参加する。8日に帰国し五輪代表合宿に合流する予定だ。頂点に向かって清武が走りだした。

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2012年7月2日のニュース