柏６発快勝！旅立つ酒井に“惜別”ゴールショー！

＜Ｇ大阪・柏＞柏最後の試合を白星で飾り、笑顔でサポーターにあいさつする酒井

Ｊ１第１６節 柏６－２Ｇ大阪

（6月30日 万博）
　ドイツ１部ハノーバーに移籍する柏のＤＦ酒井宏樹が国内ラストマッチで有終の美を飾った。沢のハットトリックなどで６―２の大勝。試合後はピッチ上で選手ら一人一人と抱き合い、サポーターには感謝の気持ちを言葉を詰まらせながら伝えた。

　日本代表とＵ―２３日本代表を股にかける大型サイドバックだが、この日は守備に徹して勝利に貢献した。前半はＧ大阪に自身の右サイドを攻められたため、冷静に判断。後半から右ＭＦに入った水野に対し「後半、僕は守備的にいきます。スペースを空けないでガンガン行ってください」と伝えた。守備を固めたことで、結果的に水野の２アシストにつながった。

　柏残留の選択肢もあったが、自分の成長を求めて移籍を決断した。「試合に出て自信をつけて、試合に出る責任を学んだ。プレーの幅の広がった１、２年だったし、去年移籍しなくてよかった。（移籍を）待っててくれたハノーバーにも感謝したい」と新天地での挑戦に思いをはせた。

　チームの万博での勝利は０３年５月以来、約９年ぶり。公式戦でのＧ大阪戦の連敗も７でストップした。「やるからには絶対勝つという気持ちだった」と酒井。開幕から出遅れたチームは一時１５位まで沈んだが、そこから７戦負けなしの原動力となり４位に浮上させた。

　「クラブＷ杯、僕は出られないのでテレビで見たいと思います」。勢いを取り戻した“古巣”にＪ１連覇の夢を託し、１日にドイツに旅立つ。